お吸い物には数あれど、この「のりすい」ほど珍しがられ、有難がられるお吸い物もそうありません。
のりすい、という言葉だけ見てもなんのこっちゃ、よくわかりませんが、これは「海苔のお吸い物」のことなんです。
これが一番肝心です。 昆布と鰹節で、上質な出汁を抽出しましょう。 詳しくは出汁(ダシ)のとり方をご覧下さい。
これが一番重要です。 ショウガを薄切りにしたのち重ね、せん切りにします。 これぞ針しょうがというもので、しばらく水に放しておきます。
出汁に醤油、塩、酒少々を加えまして、お好みの味に仕上げておきます。
※ちなみに塩で七分の味をつけ、残り三分に醤油で調味する、という風に作ると吸い物は美味しく仕上がります。 この際の塩を底味、醤油を上味といいます。 煮物の場合は塩が三分、醤油を七分にすると、よくまとまります。
これが第一義です。 海苔をサッと香ばしく炙ります。 吸い物一人前につき、半切りの海苔3枚は用いたいところです。 どこをススっても海苔にあたる、という海苔沢山に作ったほうが、 のりすいは旨いもんです→海苔の炙り方。
※半切サイズ:全形(横19cm×縦21cm)の半分のサイズです。
椀に炙った海苔を細かくちぎり入れ、針しょうがを好きなだけ加え、上から熱々の出汁を注ぎます。 海苔の香ばしい香りやショウガの爽やかな芳香、 カツオの慎み深い馥郁たる香が折り重なったところで急いで食卓へ運び、あたたかいうちにいただきます。
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11/06/14