何気に飲んでいるその日本酒は、華々しい表側のラベルしか注目されませんが、 一升瓶裏にひっそりと貼られたラベル表記には、 その日本酒を物語る全てが隠されているわけです(べつに隠れてやいない堂々としている)。
そんな大事な事柄が、 愛蔵しているdancyuバックナンバーに乗っていたので参考にさせていただきながら、 手許の秋鹿「山」のデータをたよりに解読してみます。
純米と記されている日本酒は、何を意味するのか?
それは、原材料が米、麹(こうじ)のみということを表しているのです。 一方、醸造用アルコールを添加されているもので、 その添加量が精米後の白米の分量の10%以下のものを本醸造酒と呼びます。
精米歩合が60%以下の酒が吟醸酒ということになります。
酒作りに使用する米は、雑味をとるために周囲を削って使用します。 それが精米です。 精米歩合60%ということは、 玄米を40%削っているということになります。 なかでも、精米歩合が50%以下のものを、大吟醸酒と呼びます。
出荷前の日本酒に水を加えることを加水といいますが、 その水を加えていないものを原酒と呼びます。
モロミを絞ったあとの酒は、澱(おり)を取り除いたあと、 フィルターや活性炭素で濾過します。 この作業は、雑味や色を取り除くためのものです。 それをまったく行っていない酒が、「無濾過」の酒ということになります。
山廃とは日本酒の製法の一つで、山卸廃止もとが正式名称です。 山卸とは、蒸した米、麹、水を混ぜ、粥状になるまですりつぶす行程で、 その山卸を行わずに、麹の力だけで蒸し米を溶かす方法が山廃となります。
醸造年度。 たとえば25BYという表記があれば、その酒は平成25年に醸造された事を指す。
日本酒に関するより詳細な情報は、 日本酒辞典をご覧ください。
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06/12/09