さてご馳走三昧の日々も終わりまた日常へと静かに戻ってゆく昼下がりに書いています。
この正月、何が一番美味しかったかといえば、やはり田舎の雑煮でしたね。
自分では作れない、いや作らない味といいますか、こっちでは細切り昆布を具として沢山入れた、鶏肉の出汁で丸餅を煮た一杯を作るのです。
呑みつかれた胃に沁み渡る美味しさがありましたね。
今回ご案内するねぎ椎茸もまた、質素ながらかすかに酸味が効いており、味濃いものばかり口にする事の多かった日々には嬉しい一品です。
椎茸はじりじり時間をかけて焼くと水分が飛んでポサついてしまうので強火でサッと行きたい所です。
椎茸と酸味ってどうしてこう相性が良いのでしょう。 焼きたての椎茸に塩を振ってレモンをジュッと絞るだけでもパクバクいけますからね、大したキノコです。
石づきを切り取って塩を軽く振ったら両面こんがり焼いて、食べよい大きさに切り分けます。
ネギは九条ネギだと味や食感もしなやかで良いものですが、なに小ネギや長ネギで構いません。 みじんに刻んでおきましょう。
ネギと椎茸をボールに入れたらかつおだしと薄口醤油、そして柚子の搾り汁をたっぷり注いで軽く混ぜ合わせるのです。
ぜひ作りたてをいただきたい感じです。
上で書いたレモンを絞る食べ方です。 十文字に切れ込みを入れた石づきが大変良い仕事をします。
20/01/04