鮨屋で居合わせた富山県の方と意気投合し、面白い話を色々と聞かせていただきました。
何でも魚津ではあのハトシが前から祭りの際売られており、 まさか長崎の伝統料理だとは思いもしなかったという話や、
あのイカメシを塩仕立てで作るのだという話です。
イカメシを、煮るんじゃなくて、焼くんですよ。 所変われば、ですよね。
イカの下足と、ワタ、軟骨を取り外し、袋状の胴体を洗って水切りし、米を少なめに詰め込みます。 この時点では「米はちゃんと煮えるとやろか?」と半信半疑です。
あとは口を串で止め、弱火でじっくり転がしながら焼くだけです。 焼いてる最中も「さすがにこれでは米煮えんやろ」と疑っております。
あそうそう、米を詰め込む前に、イカの内外に塩をパラパラ振っておくんでした。
コロコロ焼くこと20分。 外側はこんがり良い具合に焼けましたので、火からおろして串をはずし、ゴッチン覚悟でかじりついてみました。
するとどうでしょう、米はキチンとご飯になっているではありませんか! イカからにじみ出た水気を吸収して炊けたのでしょうか、ふっくらとまではいきませんが、美味しく炊けているのです。
もちろん味は申し分なく、酒の肴としてのイカメシならば、むしろこの塩仕立ての方が良いと思います。 溶きがらしをなすりつけながらかじれば、日本酒でも焼酎にもよく合う傑作です。
「富山の偉人」からもう一品教わったんですよね、それがシオコンピーです。
ピーマンを刻んで塩をひとつまみ入れた湯で一瞬茹でまして、
水気を切った後塩昆布とあえるのです。
旨いに決まっています。 ただこのままで終わらないのが氏でありまして、せっかく調和のとれたこの一品を、事もあろうに
胡麻油でチャチャッと炒めちゃうんです。
説明不要の佳肴です。
塩を振ったイカの胴に米をつめて串で止め、焼く。
Instagramはじめました! ぜひフォローお願い致します。
公開日:13/03/31
改訂:22/02/27