皆さん風邪引いてますか!
なんちゅう挨拶でしょうか、引きます。 こんな挨拶聞いたのは生れてこのかた初めてです。
なんで風邪かどうかを聞きたかったのかというと、うってつけのスープがあるからです。 風邪を引いたときの我が家の定番スープ、それがこの、 ソパ・デ・アホなのです。
風邪引いている人に対しアホとはなんだアホとは。 アホとはニンニクのことですよ。 スペインでは。
そう、ソパ・デ・アホはスペイン風のニンニクスープなのです! と、これが一般的な説明になりますが、ウチにこのスープ伝えたのは、ある一人の男になります。
彼は古くからの友人で、スペインにしょっちゅう行ってるといつも自慢げに話をする自称北欧人です。 彼が風邪引いたときに飲むのが、ソパ・デ・アホなのです。
詳しく作り方を教えてもらい、試してみて、イケたので我が家の定番となっておりますが、ウチではソパ・デ・アホとは呼びません。 「ウラさん(彼)のあやしいスープ」と呼んでいます。
風邪引いたときは「あやしいスープ飲もう」が合言葉となっています。
少々イカれたパンがありましたら、さいの目にでも切って、からりと揚げておいてください。 オニオンスープの要領です。
なければないで、一向に構いません。
ニンニクは是が非でも必要です。 ニンニクがなければこのスープは作れません。 大量にスライスしておいてください。
我が家では一人分一塊(ヒトカケラではない)のニンニクを使います。 風邪の症状によってはこれが二塊になったりもします。
鍋にオリーブオイルをたっぷり引いて、ニンニクスライスを炒めはじめます。 焦がさぬよう、火加減にご注意ください。
つまったハナでも在り在りと感じられるニンニクの焼ける香ばしい匂い。 もうこれだけで半分風邪は治ったようなもんです。 熱があってフラフラかもしれませんが、ここはじっくりと炒めてください。
香しいニンニクの上からスープをジャーッと注ぎます。 トリガラでも、 カツオでも、なんでも結構です。 10分ぐらいフラフラしながら煮てください。
「今回ばかりはヤバいかも」と感じるときこそ大量にスパイスを用います。
熱があり、ガクガク震えるときはタカノツメを山のように加えます。 そうでもないときはパプリカとか、粉唐辛子を加えます。 とにかく口から火がでるように辛いスープに仕立てることを目標とします。
辛くした後は塩、胡椒で味を調えますが、この際オイは、カチッとした味に仕上げたいのでナンプラーとかショッツルをひとたらし加えます。
仕上げに溶き卵をダラリとたらしこんで出来上がりです。 溶き卵もまさか自分がこんなあやしい場所に突入することになるとは思いもしなかったでしょう。 安住の地、卵汁が恋しいハズです。
器に盛り、揚げパンがあれば散らし、熱いうちにいただきます。 汗がダラダラでてくるでしょう。 それがいーんです。 一刻も早いご回復をお祈りします。
※風邪を引いたらまず真っ先に病院へ直行してください。
更新日:23/06/22
公開日:10/05/12