この季節になると、近所のおじいさんから唐辛子の束をどっさりと頂きます。 おじいさんは広大な畑の一画で、唐辛子を沢山栽培している方なのです。
そのまま吊るし干しにしておいて、パリパリになったところを薬味として活用したり、柚子胡椒をこしらえたりしています。
今回は、よりいっそう「唐辛子のある生活」に拍車をかけるために、極めて有用な唐辛子の薬味をいくつか作ります。 どれも簡単に作れるものですが、その風味は薬味というかもはや、主役をおびやかすほどの存在感を放ちます。 保存もきくことですし、生の唐辛子が手に入ったら、是非チャレンジしてみてください。
これが唐辛子です。 枝つきの束をいくつも頂戴しています。 枝から唐辛子をひとつずつ丁寧に取り外していくわけでありますが、 この段階からしっかりと手袋を着用しておいたほうが身のためです。 ほんの僅かな唐辛子を扱うだけならば危険度は少ないのですけれど、 大量となるとまず間違いなく痛い目にあいます。 その辺の話は柚子胡椒に記してありますので是非ご一読ください。
ページトップの画像にありますように、今回6種の薬味を作ります。 まずは青唐辛子に活躍してもらいましょうか。
生の青唐辛子を細かく刻んでください。 種を取り除きたければそうしてください。 オイは面倒なのでそのまま刻んでしまいます。
刻んだ青唐辛子を清潔な瓶に詰めて、それを酢で満たせば青唐辛子の酢漬けのできあがりです。 最低1週間ぐらい寝かせてから活用ください。
酢には唐辛子の成分がにじみ出ておりますから、 それをソーキそばやラーメンなどにたらします。 インスタントラーメンにも合いますし、 別に麺類に限定して使う必要なんてないんです。 どんな料理にもさわやかな辛味をプラスしてくれるハズです。
酢のかわりに醤油を注ぎ込めば青唐辛子の醤油漬けです。 ニンニクやショウガの醤油漬け同様、幅広い活用ができます。
ちなみに醤油へ魚醤やナンプラーなどを少し混ぜてみたり、なんなら魚醤そのもので唐辛子を漬けるのも、パンチがあってお勧めします。
刻んだ青唐辛子を味噌と混ぜ合わせれば青唐辛子の味噌漬けです。 味噌に醤油やみりんをたらしてみたりとお好きなようにアレンジしてください。
冷奴の薬味にしたり、野菜に塗って食べたり・・・そのままつまんで酒肴とするのもお勧めです。
唐辛子に楊枝で何箇所か穴を開けておいて、それを清潔な瓶に詰め、上からお好きな焼酎を注ぎこみます。 1週間ばかり寝かしたら、焼酎に唐辛子の色がにじみ出てきて使いごろになります。 右画像は青唐辛子ですが、赤唐辛子だって同じです。 今まで書いてきたことを全部赤唐辛子に置き換えて作ったとしても、何の問題もありません。
焼酎でなくて泡盛を使ってみたり、お好きなように作ってみてください。
赤でも青でもどっちだっていいものです。 唐辛子を細かく刻みまして、
水で戻した麹を唐辛子と同じ量用意します。
唐辛子と同量の醤油を煮切りまして、冷まします。 唐辛子、麹、醤油を合わせて瓶につめ、麹が溶けだしてきたら使えるようになります。
※青森県八戸には、唐辛子、麹、醤油各一升を混ぜて寝かせた調味料南部一升漬というのがあるそうです。
これまで生の唐辛子ばかりを用いて薬味を作ってきましたが、乾燥唐辛子でも使える薬味は作れます。 乾燥唐辛子の種を抜いて刻んでおきます。
醤油、みりん、酒を合わせて火にかけて、そこへ唐辛子を加えます。 汁気がなくなるまで煮詰めたらハイこれで完成です。
唐辛子で暮らしにパンチを!
10/11/08