春になると、野菜屋さんで「うど」の姿を見かけます。
「ウドの大木」って聞いたことありますよね? 「デカいだけで、何の役にもたたない人」という意味で用いられていることわざです。
なんでそのような人をウドにたとえるのかといえば、ウドは丈こそ高くはなりますが、茎が柔らかくて弱いし、建材としては役にたたないからです。
この「建材としては」というところが重要でありまして、食べるにはいっこうに差し支えのない野菜です。
その風味は「和製セロリ」とでも表現できそうな爽快さがあるのですが、 これがまた「うど(なんで漢字で独活なんだろう)」なぞという味のイメージからは程遠い名前がついているので、 いささか損しているところもあるのではなかろうか、と同情を禁じえないのです。
これがうどです。 食用に軟らかく栽培されているものです。
うどを食べやすい長さに切り、皮を厚めにむきます。
※皮をアク抜きしてきんぴらにするというテもあります。 大根の皮と同じです。
皮をむいたうどを、薄い塩水の中にしばらく放します。 アクを抜くわけです。 もしもアクの強いウドでしたら、酢水に漬けるという技もあります。
アクを抜いたウドの水気をふき、適当に切り分けてから、甘酢(酢+砂糖+塩少々)に半日ぐらい漬けこみます。 食べる際は器に盛り、青海苔を散らします。
食卓に上げればいつの間にやら売り切れてしまう清々しい一品です。
別に甘酢でなくとも結構です。 ドレッシングに漬けこんでパセリを散らしたり、 いっそのこと漬けずにウドの上から回しかけてサラダとして供するのも自由です。
マヨ味噌であえるのも美味しいですよ。
11/04/18