ぷちぐるを作りはじめて3年余りになりますが、いまだにかしわのオーロラ煮の呪縛から逃れることができません。
こうなりゃ自分好みのオーロラ煮をこしらえて、この話は打ち切りにしたいと思います。
かしわとは何か?「鶏肉に決まっているだろ」という声が聞こえてきそうですが、本来は羽毛が茶褐色の和鶏を指す言葉だったのだそうです。 しかし天保以降は鶏肉の総称ということになったと言われています。
ですので鶏肉だったら何でもよいかと思われますが、オイの記憶の中のオーロラ煮では、鶏の胸肉だったはずです。 さらに周囲の20〜50代の主婦の方々に緊急アンケートを実施してみたところ「かしわは鶏のムネ肉だ」という意見が大半を占めたことから、ムネ肉を用いることにしました。
一口サイズに切り分けておきます。
切り分けたかしわにから揚げを作るときのように片栗粉(小麦粉)で衣をつけておいて、サクリと揚げます。
2、3個つまんだあと、その辺にのけておきます。
オーロラソースとは何なのか?「ケチャップとマヨネーズを合わせたヤツに決まっているでしょう」という声が聞こえてきそうですが、 本式に作るとベシャメルソースに裏ごししたトマトとバターを加えたソースとなるそうです。
がしかし、「オーロラソースを本式に作るには、マヨネーズにエビの肝を裏ごししたものを加える」とかいう話もあるのです。 なんちゅうかこう非常にあいまいです。
そっちがあいまいならばこっちだって適当にやります。 勝手な、オーロラソースをこしらえることにします。(上の画像はマヨネーズとケチャップを混ぜたものです)
それではオイ流オーロラソースを作り始めます。
給食のオーロラ煮の思い出としてタマネギとベーコンは必要不可欠です。 それらをみじん切りにして、油でよく炒めます。
タマネギが透き通ってきた頃、鶏がらスープを注ぎ込みます。
固形コンソメでも結構です。
給食のオーロラ煮はやけに赤かったんですよね。
まずケチャップを加え、
トマトピューレを注ぎ込み、
赤ワインもドボリと入れます。 赤いものは何でも入れてしまおうという魂胆です。
ここでワインビネガーを注ぎ込んでやりたいところでしたがちょうど切らしていたので、米酢をちょっぴり加えます。
そして今回の見せ場、チリソースを加えます。 ピリリとした大人向けの、オーロラソースに仕上げるわけです。 マヨネーズなんか入れません。
以上を全部加えたら、砂糖やみりん、塩、胡椒などを駆使して味を甘酸っぱく整えつつ、半量になるまでじっくりと煮詰めていきます。
もはや正体不明なソースになってしまいましたが関係ないです。 オーロラソースっつったらオーロラソースなのです。
※酸味のある材料を使用しますので、ホーロー鍋やステンレス鍋を使ってください。 混ぜる際は木ベラでどうぞ。
※甘酢だれを使うのもお勧めです。
完成したソースへ、のけておいた揚げかしわをからめるとかしわのオーロラ煮完成、といいたいところですけれど「オーロラ煮」というぐらいですから煮なければなりません。 このへんだけは忠実にいきたいのです。
ソースが煮詰まりすぎている場合はスープを少々足して、焦げ付かないように10分煮ます。
チリソースが入っている分、給食の味とはちょっと違いますが、納得のゆくオーロラ煮を作ることができました。 子供用に作る場合は 甘く、チリソース抜きにするとよいです。 これにて、かしわのオーロラ煮の件は完結とします。
ついにかしわのオーロラ煮の呪縛から抜け出せました。 もはや自由なのです。
長崎県在住の「わい☆さん」からすごいメールをいただきました。 なんと、現役給食のメニューであるかしわのオーロラ煮の作り方です。
以下、作り方になります。
【材料※ひとり分できあがり80g】
【作り方】
- 鶏肉は小角に切って下味を付け,汁を切ってからでん粉をまぶして油で揚げる。
- 米みそにさとうを加えよく混ぜてからケチャップを加え,ウスターソースとみりんを加えてのばしていく。(分離しないよう注意してください)
- ベーコンと玉ねぎを炒め,火が通ったら2のソースを入れてソースに火を通す。
- 火を止めてから,揚げておいた鶏肉を混ぜ合わせてできあがり!
「美味しすぎて食べすぎてしまう」というわいさんの言葉通りに作れました。
わいさんからのアドバイスとしては、
ということでした。
詳しくすばらしいレシピをありがとうございました。 この場を借りて深く、熱くお礼申し上げます。(2008/12/01追記)
またもや長崎県在住の「わい☆さん」からすごいメールをいただきました。 オーロラ煮と共にオイ思い出の給食メニューである「鶏肉の甘酢あえ」の作り方です。
【材料5人分】
【作り方】
モロ思い出の味、質感でした。 わい☆さんホント、ありがとうございます。 尚、わい☆さんによるとだいだい酢は、リンゴ酢などで代用できるそうです。
さらにだいだい酢を買いたい場合は、長崎の「登本酢店」で手に入るかもしれないということでした。
※甘酢あえの作り方ページを作りました→かしわの甘酢あえ
08/10/27