ボンレスハム
ボンレスハム

ハム

これから「アッ!」と驚くハムを手作りします。 まず間違いなく旨いハムが作れますからご期待ください。  自家製ベーコンをはじめて口にしたときも驚きましたが、自家製ハムの風味、食感はそれすら凌駕します。

豚モモ肉

豚モモ肉

今回はですね、豚のモモ肉ブロックでハムを作ります。 豚モモ肉で作ったハムのことをボンレスハムといいます。  ロース肉で作ればおなじみロースハム豚肩肉で作ればショルダーハムになります。  鶏肉を使えばチキンハムです。

お好みの部位をご用意ください。


ピックル液に漬けこむ

ピックル液に漬けこむ

ベーコンを作ったときのように、肉にをすりこんでから一晩ねかせ、血抜きをしておきます。

それからピックル液の中に肉を浸し、冷蔵庫で5日間寝かせます。 途中一度、肉をひっくり返してください。


塩抜き

塩抜き

はい5日間が経過しました。 肉をピックル液から取り出して、流水にさらしながらおよそ3時間かけて塩を抜きます。

塩がほどよい加減に抜けたかどうかを調べるために、端っこを切って茹でて食べてみてください。 塩辛くないようでしたらオッケーです。


さらしで巻く

さらしで巻く

塩抜きした肉をさらしで巻きます。 肉をさらしの上に脂身を下にして置いたら丸めつつ、 しっかりとさらしを巻きつけてください。 ハムの形を決める重要ポイントです。

さらしをまいた上からタコ糸でぐるぐる巻きにしておきます。 両端はしっかりと結んでおいてください(肉のしばり方)。


風乾して燻す

風乾して燻す

ぐるぐる巻きのハムを2時間吊るし干しにします。 その後、スモークチップを使い、 温燻で1.5時間燻します。


茹でる

茹でる

さあハム作りも佳境にはいりました。 燻したハムを茹でるのです。 大鍋にたっぷりと湯を沸かしてください。


65度で茹でる

湯の温度を65〜75℃の間に調整し、肉を沈めます。 これから約2時間かけて茹でていきます。

とにかく湯の温度に細心の注意を払ってください。 温度が高くなりすぎるとハム特有の食感、風味ができません。 そこんとこだけどうかご注意を。

※今回は65℃をキープしながら2時間茹でました。 茹で時間は肉のサイズによっても違ってきます。


流水にさらす

流水にさらす

茹であがったら流水にさらして冷やします。 水気をとれば、これにて堂々、自家製ハムの完成です。  そのままつまんだり焼いて食べたり、サラダにしたり・・・ハムハムした食感・・・どうやったって旨いものは旨いのです。


チキンンハム

チキンンハム

鶏のムネ肉で豚と同じようにように作りました。 布巻作業は飛ばしても結構です。 安くて、旨くて、あらゆるシーンで活躍できるのがチキンハムです。


世界各地のハム

  • イギリスには群ごとに特産のハムがある。
  • フランスにも地方特産のハムがある。
  • パルマ・ハム:イタリアの乾燥生ハム。 ハムの表面が乾燥したり、ヒビた場合は脂肪をすりこみ、脂肪と胡椒を練り合わせたペーストで穴を埋める。
  • スペインのハムではイベリア豚の赤身で作られる巨大な乾燥ハム、ハモン・セラノが有名。
  • ドイツはハムの名産地。 ほとんどスモークハム。
  • アメリカはケンタッキー・ハム。一番有名なのはヴァージニア・ハム。

世界三大ハム

イタリアのパルマで作られる生ハム(パルマハム)、スペインのハモン・セラーノ、中国の金華ハムです。

尚、最高の生ハムといわれているのが、ハブコ村のハモン・ハブゴです。


ハムのツボ

  • 現代のハム造りにも使用されている硝酸塩(硝酸カリウム)は火薬の成分でもある。 塩よりも防腐効果がある。 塩がバクテリアの増殖を防ぐのに対し、硝酸塩は殺菌効果がある。
  • 亜硝酸塩には肉の水分の染み出る速度を速め、ハム独特の赤味を出す働きもある。
  • 現代のハムは効率化を図るため、肉に塩水を注入する方法がとられている。
  • ハムとは肉を塩漬けし、燻製にした保存食。 本来は豚の骨付腿肉を用いる。
  • ハムの語源は「腿」を意味する古英語「hamm」と言われている。 ボンレスハムは、ボーンレス(boneless)、すなわち骨を抜いたモモ肉で作るハム。
  • 湯の温度が最重要事項。

おさらい

豚肉を血抜きしピックル液に漬けこむ。 塩出しし、布を巻いて風乾。 燻してから茹で、流水にさらす。

10/07/02


*