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キャベチー焼き

キャベチー焼き

忘年会後「何かもうちょっと呑みたいな」とつい思ってしまい、行きつけの酒場へ向かいました。 のれんをくぐると「あらー、今日はもう何にも残ってないんだけど」と大将。

そこで「酒一杯だけで良かですよ」と伝えたら、お燗があがる間にチャッとこしらえてくれたのが本作です。

茄子鶏ベーコン

キャベツ

大将:「毎晩忘年会じゃないの(笑)。 こないだもオモテ歩いてるの見かけたけど

オイ:「この時期大体そうですね(苦笑)。 でも今日はさほど量は呑んでませんよ

大将はおもむろに冷蔵庫を開きました。 言葉通り、スッカラカンです。 奥に鎮座しているキャベツを取り出し、葉を三枚ちぎりました。

サッと洗ってコロコロ丸め、ジャクジャク刻み始めます。

大将:「お燗、熱いのが良い? 神亀だけど

オイ:「歩いて冷えたのでアツアツが良いです

刻んだキャベツをボールに入れて、塩、胡椒少々・・・スライスチーズを散りばめ、小麦粉をお玉ですくって入れました。 水を少々たらし、ザクッと混ぜます。


焼く

焼く

大将:「この時期なのに、人少ないでしょ。 この辺も変わっちまったねまったく。 昔は歩けないくらい人いたのに、今じゃ客引きばかりだものね

オイ:「あのキャッチの兄さんらがやたら乱立してるのがイカンと思いますねワタシ

フライパンを弱火にかけて油をたらし、生地を丸めて置いていきます。 菜箸で若干カタチを整えたら、あとはジッと静かに焼くだけです。

食べる

チーズの焦げる、良い香りがしてきました。 ひっくり返すとほんのりキツネ色です。 個体により焼きムラがあるので、場所替えを施し皆一様に仕上げていきます。

大将:「はい、熱々燗ね。 今日はもう止めた。 俺も呑もうかな

オイ:「行きますかー! はい、おつかれです


食べる

大将:「そのままかじっても旨いんだけどね、この出汁に浸しながらつまんでみなよ、温まるぜ


レシピのツボ

  • 「ハムとか刻んで入れても旨いよな」という雑念が浮かびますがこの質素こそ命です。
  • いわば明石焼き的一品です。
  • 大将:「もう60になるし、そろそろ店たたもうかなって」 オイ:「またまたー、ササ、呑んで!」

一言

ついにリザードンに成長しましてね。


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16/12/29



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