自粛生活中、全国のご当地グルメの缶詰を取り寄せては一心不乱にムシャついておりました。
中にはあまりにもパッケージとかけ離れた様子で味もチョットなんちゅうかこうアレな感じのものもありましたが、おおむね美味しかったですね。
中でも広島呉の名物「鳥皮の味噌煮」缶は白眉でした。 たぶん呉の居酒屋に座ってこれを注文しても同じような外観、味の品が出てくるんだろうなと想像できます。
再現した動画を先日撮りましたので、ページの後半に載せておきますねぜひお試しを少ない材料で美味しいこれが一番ですご飯にも合いますし酒肴にも当然ですし。
ああ早く、また呉に行きたい!
ところで呉にはサントスというオムハヤシが絶品な店がありますよ、訪れた際はぜひどうぞ。
さてラッキョウです。
梅干に関しては毎年仕込まねば消費に追いつかないのでもう仕事は済ませており後は土用を待つだけですが、らっきょうは久しぶりに作りましたね。
5年前にハリキッテ30キロ買いこんで作ったものが、まだ納屋に残っているんです。
その黒光りする黒い碁石のようなラッキョでタルタルしたり、洋酒と合わせたり。 週に三度はつまんでますが、あと5年は持ちそうです。
どうして今回新たにらっきょうを漬けてみようかと思ったのかといえば、スーパーでたまたま目についたからです。
気がつけば、もうそんな時期なんですね。
という事はじき、GWですねえ。 て終わっちゃったんですねそういえば、時間の感覚が四半期単位で狂っているようですどうやら。
土のついたらっきょうを3キロだけ買いました。
このテの作業は家族総出で行うのが常ですが、今回は私ひとりでしみじみらっきょうを漬けてみようではないかと思いまして。 時間のある時しか、こがん事は出来んですけん。
で、黙々と仕込みはじめたんです。
そうそう、まずらっきょうの両端を切り落として、薄皮を一枚はがすんだったな、とあぐらをかいてらっきょうの山と向き合いコツコツ作業をしたんです。
薄皮をはぐ、といってもらっきょうは皮の集合体みたいな構造をしていますから、向こうが透けて見えるほど薄い一枚もあれば、あんたどうしちゃったの、というくらい分厚い皮しかむけてくれない個体も存在し、
こんなにむけちゃ食べる所が無くなっちゃうじゃないか! と激しくらっきょに説教してみたりと、中々楽しいです。
らっきょう漬けなんて買えば「ああ、よく漬かったラッキョね」程度の感想しか抱けませんが、こうしてチマチマ皮むきをしていると、日頃らっきょう作りに励んでいる食品メーカーさんの努力を有難く感じます。
思わず塩を揉みこむ手も優しくなるというものです。 らっきょに愛が芽生える感じですもはや。
塩を振ったら重石をかけて、三日ぐらい置いておきますが、もう翌朝にはらっきょの良い薫りが家中に漂うものですから「ア、らっきょう漬けたでしょ」と家族にも知られます。
「言ってくれたら手伝ったのに」と、本心かどうかは知りませんが言ってくれたので「いや、ひとりで作りたかったんだ」
と答えたら別方向の心配をされてしまいそういうのではなくと説明するのが割とウザかったのです。
らっきょうは塩漬けするだけで美味しいですよね。
ひとつつまんで味噌をチョイとつけてかじれば口中爽やかな薬味が広がり「ああ甘酢に漬け込むなんで邪道やね」なんて思えたりもします。
でも三日塩漬けをかじっているとかすかに飽きてくるんですね。
そこでやはり甘酢しようと考えます。
甘酢はあまりにもコッテリ甘くしちゃうと何を食べているのか分からなくなりますから、サッパリ酢の効いた感じの調合を目指します。
ひと煮立ちさせたら静かに冷まし、塩漬けのらっきょと合わせます。
通説では二週間ほど置きますが、私は翌朝早速かじりはじめるのも好きですね。 次第に変化してゆく味を楽しむ事もできますし。
18日と5時間かけてひとりでらっきょう漬けをこしらえた令和二年の初夏でした。
鶏とコンニャクってメチャ相性良いんですよね。 皮の油で包まれたキューブなコンニャクの旨い事。 味噌と油も超合いますし、こんなの旨いに決まってます、やるなあ呉! て感じです。
鍋に酒を入れたらお好みの味噌を加えて溶かし、醤油と砂糖を入れたら皮とコンニャクを加えて煮つめるだけで完成します。
盛り付けたらあたったゴマをドサッと散らすと味がまとまりますね、ぜひ!
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20/05/28