アサリとシジミのWスープ茶漬け:コムヘン

アサリとシジミのWスープ茶漬け:コムヘン

あなたがこれまでに食べたモノの中で、一番辛かったのは何ですか?

私は学生の頃にイキガって注文してしまったココイチの10辛越カレーと、名古屋の台湾ラーメンがブッチギリの辛さで深く記憶に残っております。  もう、意識が遠のくほど辛かったですもの。

我が生涯で、このふたつを超える辛さにはもう出会わないだろうなと思っていたら、この度それらを軽く超える猛烈な辛さと出会いましてね…思い出すだけでも指先がプルプル震えてしまうほどです。

ベトナム料理の店でした。

雪のチラつく中、都内のあちこちで飲み歩いたあげく某所の地下街に迷いこみまして、面白そうだったのでウロウロしていたらツーと引き寄せられて座ってしまったんですベトナム料理店へ。

二三品注文してビールを飲み直していたら、メニューに「コムヘン」という文字を見つけましてね。 初めて聞く名だったので気になって尋ねてみたら「コムがご飯」で「ヘンはしじみ」というじゃありませんか。 スープ仕立ての日本でいうお茶漬けに当たるモノだという事でまさに〆としてうってつけの品にありついたのです!

勇んで追加注文しましたコムヘンを。 結果、これがイケマセンでした。

たしかに美味しい、でも辛いったらないんです。

辛いというより痛みですかね。 これまで食べてきたどの国のどんな辛い料理よりも突き抜けて辛く、匙ですくって無理矢理口に運んでいたのですが、途中で腕が脳の指令を拒絶するようになってしまったほど辛いんです。 食べ始めてすぐに汗が吹き出ましたが途中でガタガタ寒気がしてくるほど辛いんです。

「なんでこんなに辛いんです?」と聞けば「これが普通です」と返ってきたものですからア然です。 「じゃあユーが食べてみなよ!」と作り手に丼ごと差し出したかったのですがそうもいかず、決意を込めて焼酎を口に含んでは、味が分からないようにして飲みこんだのでした。

この店の生春巻きも、パクチーサラダも「ピリッ」とはしますがどれも自然な辛さで美味しかったんです。 でもなぜこのコムヘンだけがこれほどまでに辛かったのでしょうか、何かの間違いじゃないんでしょうかと、飛んで帰って辛さを加減して作ってみたらやっぱり美味しいじゃありませんか。 何せシジミとアサリの Wスープ製ですからね。

作り方

まずアサリとシジミを一緒に鍋に入れたら水を張り、口がパカパカ開いてくるまで静かに煮ます。 まさか人生でこんなスープのとり方するとは思いもしませんでしたよ、どちらか一方ですよねフツー。 でもこの技が複雑な味を生み出しているのは間違いありません。

ごはんを丸めておにぎりを作りましょう。 握ったら焼いて、焦げ目をつけておきます。 日本の焼きおにぎりのように、表面に醤油を塗りながら焼いても香ばしいでしょう。


ヌクチャムはこんな風に作ります。 ホント便利な調味料で、フライやサラダに日々愛用しておりますぜひオススメです。

焼きおにぎりを丼に入れ、上にヌクチャムを乗っけます。 熱々な貝のスープを張り巡らしたら、すかさず刻んだ揚げを散りばめ、パクチーを好きなだけ乗せます。 刻みネギとゴマを振ったらはい、コムヘンのできあがり!

今回のヌクチャムの分量だとキチンと美味しさの引き立つ辛さです。 おそらく私が店で食べたものは、この20倍量は入っていたハズですきっと。

レシピのツボ

  • ヌクチャムだけでこうもピタリて味の決まるとはすごかねヌクチャム。
  • アサリ、シジミどちらかだけでも作ってみたけどそいでも美味しかよ。
  • あん辛さはお店のミスじゃなかとかなて思うとるとけど…。

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19/02/24



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