ハムカツ

ハムカツ

気がけておかないと、いつも同じ店に入っちゃうんですよね。  「マズかったらどうしよう」とか、「変に高かったら・・・」と、初めて入る店には不安が付きまとうのです。

先日行きつけの焼肉屋に向かったら、満席でしばらく空きそうにもないので途方に暮れました。  今から遠くまで移動するだけの体力、気力も残っていない状況でした。  仕方がないのでとにかく近場で酒を飲もうとあたりを見回すと、その焼肉屋の入るビルの上に、 古ぼけた看板が見えました。

飲み屋街でたまに目にする「第一○○丸」なんて名の看板です。  「あんなとこに店なんかあったっけ?」 すれ違うのもままならないほど狭い階段をつまづきながら上ってゆくと、 松田聖子や三波春夫のポスターがベタベタと貼られた通路に出ました。 薄暗く湿っていて怪しい・・・。

と、思いながらもドアからもれる灯りに吸い込まれるよう入店してしまいました。  店内は古今東西映画のポスターで埋め尽くされていて・・・危険な空気です。

ところが!

とてもいい居酒屋でした。 メニューを一目見れば大体の見当がつくものです、この店のメニューはどれも、 酒飲みが喜ぶものばかりでした。 そして何より安いんですいい店って店主もほがらかで。

刺身や揚げ物、燻製や漬物など色々つまんでみましたが、どれもこれも手作り感あふれ素晴らしいものでした。  店のある場所が非常にわかりにくいため、一見さんはほとんどいないのでしょう。 広々とした円卓を囲むお客さんたちは皆楽しそうでした。

ハムカツ」というなじみのない食べ物が350円と黒板にあったのでたのんでみると、これがまたビールとよく合いまして、 焼酎を飲んでいたのですがビールを注文しなおしました。 家庭でも簡単にできる一品ですので、 お父さんのビールのつまみにいかがですか。


ハム

ハム

何の変哲もないハムを用意します。 上等なハムではもったいないです、 手作りなんかもってのほかです。 角でも丸でもいいので、特売系のものをご用意ください。


薄力粉をまぶす

衣をつける

「カツ」っちゅうぐらいですからね、衣をつけるんですトンカツのように。  小麦粉をまぶしつけてから、


溶き卵にくぐらせる

溶き卵にくぐらせ、


パン粉をまぶす

パン粉をまぶします。 「生パン粉」とかよりもキメの細かいものが向いています。

では早速揚げま、と急いでしまいがちですがちょっとまってください。 ハムカツの場合は特に、 衣を二度づけしたほうがよいと思うのです。 薄っぺらいカツに少しでもボリュームをもたせようというテなのです。

一度パン粉までつけ終わったら、再度溶き卵にサッとくぐらせてからパン粉をまぶします。 「ダブルパン粉」というわけです。


揚げる

揚げる

あとは色よくカラリと揚げるだけです。 是が非でも熱々を食べなければならないカツでもないところがうれしいです。


仕上げ

仕上げ

皿に刻みキャベツをテンコ盛りにして、上にハムカツを並べます。 マヨネーズでも小脇に添えて、 上からウスターソースや醤油、お好みソースなど好きなものを回しかけてかぶりつきます、といいたいところですが、 あえてこれをナイフとフォークでいただくのがその店風なんです。


ハムカツのツボ

  • むしろ冷めたほうがつまみやすいものです。
  • 簡単かつ短時間で作れるパーティー料理としても向いています。
  • 何もつけずにかじっても旨いです。
  • 人によっては常習性をもたらすメニューです。

おさらい

安いハムを買ってきて、衣をまぶしてカラリと揚げる。


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11/08/30



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