味はもちろんそのナリからして愛してますハラス。
何かハラスを活用した一品をレシピに加えたいなと沢山買いこみまして、アレコレ試してみましたが、やっぱり素直に焼いて食べるのがイチバンですハラス。
と焼きハラスを肴に呑んでいた時の事でした、フと降りてきました妙案が。
これが焼く前のハラスです。 脂の乗った、鮭の腹肉なのです。
食べやすい大きさに切り分けて、と言いながらハラスは棒状に切るのが一番だと思いますが、
炭焼きや、胡麻油で炒りつけてソボロにしたり、はたまた茹でたり楽しめる所を、「ご飯と一緒に炊いてみては?」と思いつきまして。
今回小鍋仕立てにて、研いだ米の上からハラスを散りばめ、ショウガをひとかけらに酒を少々注ぎ、指を立てて第一関節の部分まで水を張ります。
あとは強火にかけて吹きこぼれたら弱火にし、チリチリ音がして香ばしい薫りがするまで炊くだけです。
さて20分蒸らしました。 フタを開けば食欲をソソル独特の香気が顔を覆います。
このタイミングで、写真なぞ撮ってられるか!とすぐ頬張りましたがこりゃ傑作です。 臭みは一切無く、 ハラスの塩気が絶妙なる調味をご飯に施しております。 一合食べるのなんてアッちゅう間ですこれ。
一気食いを決心したその時、降りてきました「イクラ」を乗っける親子飯的食方を。
ムチャクチャ合いますハラスとイクラ。 ネギでも散らせば列島のどこかにあるかもしれない名物飯的な風貌となりました。
箸で流暢になんか喰ってられますか、匙ですこれ匙でカッ込むのです。
以上ハラス飯のご案内でした。 さて、私のハラスフォルダの中からお気に入りのハラスを三つご紹介差し上げます。
まず広島は「いぶしぎん」のハラスです。 ハラスの中でも大トロ部を用いたハラスでコッテリです。 熱燗の深い味にも負けぬ逸品です。
新宿「磯善」のハラスです。 ハラスだけどアッサリした感があり、焼きが絶妙で皮パリです。
神田「新八」のハラスは「盛り」で現れ狂乱しました。 この一皿で、一体何杯酒を消費できるやら。
では皆様もよいハラス生活を!
ハラスを炊き込みご飯にして喜ぶ。
15/01/29