イクラ丼

イクラ

娘はイクラが大好物です(ブログ→おせちのイクラ、娘。)。

イクラ丼が目の前にあれば何でも言うことを聞いてくれます。 これまでにイクラを利用して色んなお願いを成就させてきました。

というわけで普段冷凍庫には木箱入りのイクラを欠かしたことがありません(サーモン→)。

色んなメーカーのイクラを食べているので「イクラの味」に関してはいっぱしの意見を持っています娘は。

今回、念願の生筋子を入手しましてイクラを作ってみるわけです。 娘の感想が楽しみです。

生筋子

生筋子

イクラを自作するという計画を立てたのはもう数年前になります。

しかしなかなか手が出せなかった理由は、生筋子が近辺で売っていないからでした。 ネットで購入しようと検索するも、すでに加工されたイクラばかりがヒットしてしまいます。

そこで疑問質問掲示板に投稿してみたところ、 ひできちさんから「生筋子」で検索してみてくださいというアドバイスを頂戴しまして、 その通り試してみると、生筋子を見つけることができたのです。

今回は1kgの生筋子をお取り寄せしました。 時期的にも今頃が良いようですから自作してみたい方は楽天で検索されてみるとよいかと思います。 (ぷちぐる掲載アイテム一覧

※ひできちさんどうもありがとうございました!


生の筋子

生の筋子を生で見たのはこれが初めてのことでした。 あまりの美しさにしばし見とれていると、皮のほつれている部分から一粒ポロリとこぼれ落ちています。

指でつまんでみると、張りがあって、適度な弾力があります。 思わずそのまま口に入れてみました。 皮がぷちんとはじけて、濃密なエキスが舌の上に広がりました。

そのまま食べてもイケるということがわかりました。


筋子の塩抜き

筋子の下処理

さてまずは、筋子の下処理からはじめましょう。

薄い塩水を作り、その中へ筋子を浸します。 筋子をよく見ると、表面に黒い血管が走っているのが確認できますので、その血管を少し破り、血を抜き出します。

今回つまようじを使いました。 破れの部分まで血を寄せていきながら抜き出します。 カラスミ作りの時と同じです。

かなり地道な作業ですが美味しいイクラのためです。 なるべく手早く、がんばりましょう。

※カラスミ同様、血が残っていると仕上がりが生臭くなりますが完璧を目指しすぎると日が暮れてしまう恐れがあります。  どこかで折り合いをつけてしまうのもひとつの生き方だと思います。


筋子を開く

血を抜いた筋子を眺めると、どこかに「破れ」があるはずです。 そこを手がかりに指で筋子を開いてしまいます。  もしもこれが明太子ならば、大変なことをしていることになります。


筋子をほぐす

次は筋子をばらしてイクラにする作業です。 実は、これをやってみたいがために生筋子を手に入れたといっても過言ではありません。

ボールの上にきれいな焼き網を置き、その上に開いた筋子を「皮面を上にして」乗せます。

そして皮をつまみ、グイグイとしごいていくわけです。 あまり力を入れすぎるとイクラが潰れてしまうのではなかろうか?とはじめは心配しましたが、豪快にやっていただいて結構です。

新鮮な筋子であれば、まず問題ないと思われます。 はじめは皮がちぎれたりして上手くいきませんが、すぐにコツを得ます。


筋子をばらす

イクラはすべてボールにたまり、網の上には薄皮だけが残ります。 もしもこの作業の求人があれば、つい応募してしまいたくなるぐらい面白い作業でした。


汚れを取り除く

ボールにたまったイクラは薄い塩水の中で泳がせて不純物があれば取り除きます。 手早く行ってください。


イクラの水気を切る

きれいになったイクラをザルにあけて、よく水気を切っておきます。 これで下準備完了です。


イクラを醤油に浸す

イクラの醤油漬け

さてまずはイクラの醤油漬けからどうぞ。 イクラの上から薄口醤油をヒタヒタに注ぎ込んで、ざっとかき混ぜます。

そのまま15分ぐらい置いてザルあけるともうできあがりです。 ザルからあけて、冷蔵庫で一日ぐらい寝かせたほうが味がなじんで美味しくなります。

漬け込む時間はお好みで前後すると思います。 今回は薄口醤油のみをつかいましたが、ダシに醤油、みりんを加えたもので漬け込む方法もあります。  生で一粒つまんでみたときの風味があまりにもよかったので、シンプルに醤油だけに漬け込みました。 ダシ醤油でも作ってみましたが、個人的には醤油のみで漬けたほうが好みでした。

完成したいくらの醤油漬けを炊きたてのご飯にドバッと乗せて娘に食べさせました(トップの画像)。 すぐに平らげて「うんまあまあね」というコメントを頂戴しました。


イクラを塩水に漬ける

イクラの塩漬け

下処理を済ませたイクラを濃い目の塩水に漬けること7、8分。 これでイクラの塩漬けのできあがりです。

※今回、塩水の濃度は塩1に対して水6です。 一夜干しと同じです。 漬け込む時間はお好みでどうぞ。


イクラの塩漬け

やはり冷蔵庫で一日ぐらい寝かせたほうが味がなじみます。 しょうゆ漬けよりも色鮮やかで、味は市販のイクラとかなり似ています。


イクラを味噌にはさむ

いくらの味噌漬け

筋子を指で開く作業までを済ませて味噌の間に挟みこみます。 味噌の上にガーゼを敷いて、その上に筋子を置き、ガーゼでくるみ、上から味噌で覆う、という風に漬けます。

味噌漬けと同じです。


いくらの味噌漬け

冷蔵庫で一日置くと、ねっとり琥珀色をした筋子に生まれ変わります。 酒の肴にはこれが最適です。  今回自家製味噌で挟みこみました。

残った味噌はもったいないので三平汁に使いました。 合います。


イクラのツボ

  • イクラとは、ロシア語で「魚の卵(ikra)の意味。 サケ、マスの成熟卵を塩漬にした食品のことを指す。 一粒ずつ卵巣から分離したものをこう呼び、筋子(すじこ)とは区別する。 筋子を腹子ともいう。
  • いくらの醤油漬けの醤油は厳選したいところ。 塩も味噌も同様。
  • 冷凍で2、3ヶ月は保存可能。
  • イクラをぬるま湯の中でばらす手法もある。 その際粉末炭酸を少量加えると皮が柔らかくなる。
  • 行きつけの鮨屋さんに聞いた話では、筋子の時期も大事で、遅すぎるとイクラの皮が固くてよろしくないそうだ。
  • 筋子もどうぞ!

おさらい

生筋子を掃除して、醤油、塩、味噌づけにする。

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09/09/27



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