毎年春先になるとスーパーにめかぶが並ぶのを楽しみにしています。 ズルズルドロドロおいしいんですよ。
めかぶはわかめの生殖器です。 わかめの葉は葉状体といい、 味噌汁なんかに入れる例のヒラヒラした部分になります。 めかぶはその下にちょうど根っこのようにあります。
近くのスーパーでは春先になると、このメカブだけがパック詰めにされて売られます。 それを見かけると「ああ春が来たんだ」と感じます。
まずはメカブをざっと水洗いしまして、
ヒダヒダの葉の部分と茎に分けます。 茎は別途のけておいてください。
葉を沸き立つ熱湯に放り込むと、一瞬にして鮮やかな緑色に変わります。 そうそう、この色なんです。
メカブをひとつつまんでみて、ちょうどよい茹で加減だと感じたらザルにあけて水気を切り、しばらく熱を冷まします。
そしてまな板にめかぶを盛り、包丁でトントンとネバリが強くなるまで細かく叩くわけです。
「これぞまさに海の納豆!」とよんでも過言ではなくなった頃、 器にメカブを盛りつけ、鰹節にワサビをそえて、上からポン酢をかけます。 これがページトップの画像、「めかぶのたたき」になります。 もう毎日食べたいぐらい美味しいものです。
※めかぶにかけるものは醤油でも何でもお好みで結構です。
ネバネバのめかぶを炊きたてのご飯にかけて、卵黄を乗せ、醤油をかけまわせばメカブご飯になります。
麦トロに勝るとも劣らないズルネバの傑作です。
先ほどのけておいたわかめの茎の部分は、さっと茹でてからしばらく水にさらした後、 塩昆布のように煮詰めると美味しいものです。
砂糖を入れて甘く仕上げるのも好きです。
メカブ同様、葉ワカメも売られています。 同じように茹でてから、ワサビ醤油でつまむとイケます。
葉わかめが余ってしまった場合、塩わかめにしておけばいつでもわかめを味わえます。
09/03/27