酒盗さえあれば酒はなんぼでも飲めます。 さらにはその酒盗を用いて酒盗団子チーズ風味や、 酒盗アボカドカマンベール3種和えを作ってしまうと一日中酒を飲まざるを得ない状況になってしまいます。
この度こしらえるのは、いわば鯛の酒盗です。
鯛の身や皮、アラを食べる方法は天然鯛ば食らうにまとめております。
今回は、鯛の内臓に用事があるのです。
刺身で食べることができる新鮮な鯛を一匹調達してください。 おろし方、内蔵の抜き取り方は天然鯛ば食らうに動画を掲載しております。
取り出した鯛の内臓を注意深く観察すると、肝や腸が見つかるはずです。
ブリの内臓と同じような構成になっていますので、部位ごとに切り離します。
真子が入っている場合はそれも使います。
それぞれを丁寧に水洗いします。 腸は包丁で開いて内側をしごき、不純物を取り除いておきます。 水気はよく切っておきましょう。
掃除した内臓を全部ひっくるめて器に入れ、塩をドッサリ振りこみます。 ザックリまぜてからこのまま冷蔵庫で1週間〜10日以上寝かせておきます。
※空き瓶を使うと便利です。
1週間経過したら内蔵を食べる分だけ取り出し、水洗いします。 よく水気をふいてから、煮切った酒で洗います。
少し食べてみて塩気が強いようでしたらしばらく水に浸して塩抜きするとよいです。
あとは切り分けてからつまむだけです。 酒盗の時のようにレモン汁をたらしたり、パセリを散らしたりしても当然ながらイケます。
肝はまるでフォアグラのような食感、濃厚さで陶然とします。 真子は上質なタラコをつまんでいるようなプチプチとした食感が楽しめます。 腸はまさに酒盗です。 あー書いているだけで酒を飲みたくなってきました。
以上鯛の塩辛でした。 作り方は麻布「いわ田」のごはんの魚酒の肴を参考にしました。 この場を借りてお礼申し上げます。
09/07/02