昔、母に「かか煮」という料理を教わりました。
当時まだ若く、「肉気」が恋しい頃だったので、なんだか味気なく思っておりました。
ところが先日作ってみたところ、これがなかなかイケる調理法だなあという感想を抱きました。 そしてそれまでかか煮の「かか」って「母(かか)」の「かか」だと思いこんでいたところ、 もしかすると「おかか(かつおぶし)」のことを指しているのではなかろうか、と考えたのでした。
ごぼうは流水で洗いながらフキンでこすり洗いをして土を落とします。 今回皮付きで用いるためにこうしておりますが、皮をこそいでも結構です。
きれいになったごぼうをナナメ切りにしまして、サッと茹でます。
こんにゃくをワイルドに手でブチブチちぎります。 「このほうが味がショム(染みる)」と母は言いました。
ちぎったこんにゃくを鍋に入れ、チリチリいいだすまで強火でから煎りし、水気を飛ばします。
そこへ茹でておいたごぼうの水気を切ってから投入し、炒め合わせます。
醤油、みりん、砂糖を合わせた甘辛な煮汁を注ぎます。 今回は作り置きしているめんつゆを用いました。
たかのつめを一本放り込み、中火で煮つめていきます。
ほどよく煮つめられたところでかつおぶしをひとつまみ加え入れ、軽く混ぜ合わせると、かか煮のできあがりです。 ごはんにも、酒の肴にもよいものです。
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11/03/18