このわた、ってつまり「こ」というのがナマコを指して「わた」というのが腸をさしているそうです。 おなじみ日本三大珍味ですね。
このわた、つまりナマコの腸を入手しなければなりませんが、腸だけ売ってるのを見たことがありません。 そこで新鮮なナマコを入手するという事になりまして、 ここ長崎では正月ナマコを食べる習慣がありますからそこで集めた腸を用います(ナマコのおろし方)。
腸には砂がたっぷり詰まっているハズです。 この砂を一粒残らずしごき出してしまわねばなりません。 薄い塩水に腸を入れ、やさしく指を使って掃除します。 珍味ってこういう人の手のかかる作業がつきものです。
話を聞くだけだと大変そうですが、意外とカンタンですよ。
こんな風に綺麗になります。 あとは水気をよく切って、塩をするわけですが、その際の塩分量はというと、好みによっても違ってきますが、私はいつも3パーセント弱の塩を用います。 腸に塩をふり、箸でよくかき混ぜます。
しばらく置くと水気が出ますからザルにあけ、その下にボールを当ててラップをかけ、冷蔵庫で寝かせます。
一日一回かき混ぜて、水気がでていたら捨て、これを三日間くりかえします。 すると塩が慣れてきて、珍味このわたとなるワケです。
ネットリ感がたまらんですね、わずかひとつまみで口中に大海が広がります。
このわた好きには女性が多い気がします。
17/01/06