デパートで開催される物産展が好きなんです。 こないだ覗いたら「ハイサイ!」といきなり眼前に紙コップをさし出されましてね、 見れば原色の民俗衣装を着たお兄さんが満面の笑みをこちらに投げかけておりました。
ひとくちススればなんとまあ、薫り高い吸い物でしょう。
「もずくですもずく!」と、こちらが感想を伝える前にお兄さん。 はてもずくスープは良しとして、普段もずくはよく口にするので「こんなに薫るものでしたっけもずく?」
と聞けば理由はこうでした。
ひとくちに「もずく」といいましても、色んな種類があるんです。 私が飲んだスープは沖縄産のもので、ややプルンとしていて太目な印象です。
一般的に流通しているのはこれですね。
普段よく食べるのはこの絹もずくで、名の通りキメ細かく心地よい食感、トロミが持ち味です。 あまり採れないのでなかなか流通しておりません。
鍋にめんつゆを温めます。 今回市販のストレートタイプのものを用いております。
もずくを加えてひと煮立ちさせたら仕上げにアオサをドサリと加えるのです。 そう、薫りの正体はコレだったのです。
惜しげもなく美味しいもずくスープの作り方を教えてくれたお兄さんに感謝いたします。
餅をつかねば。
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17/12/28