久しぶりに伺った名古屋はとても活気がありました。
今回はG20開催中で街は厳戒態勢の中、厳しい交通規制にもマケズ伏見や栄といったこれまで通った地域ではなく金山や大須といった古き良き時代の名残が嬉しい所を回りました。
ちょうど同世代の根っからの名古屋人と一緒に遊んでまわりましたが、名古屋では地域を東西南北で表すそうで。
「あ、この店は東側だね」みたいにガイドしてくれて、通りがかった定食屋の店先で焼かれているお好み焼き(200円)の独特な形状に目を丸くしていたら、
「そんなに珍しいかね? 私が子供の頃は一つ130円でもっと大きかったけどね」
と、つい名古屋のソウルフードの話に熱くなったのでした。
これを知ったのは十年前で、たまたま本で目にして作ってみたものでした。
「子供の頃たません食べてた?」と聞けばもちろん!と返ってき、作り方もまんまこの通りだったという事で興奮です。
当時は名古屋のどの駄菓子屋にも鉄板が設置されており、子供達は競って食べたといいます。
鉄板を熱して油を引き、卵を落としてはヘラで潰し、ある程度焼けたらえびせんべいの上にそれを乗せ、ソースとマヨネーズをたらしたらネギを盛って半分に折り、アルミホイルでくるみます。
実は現代もたませんは残っていて、居酒屋のメニューにも並んでいる事があるそうです。 しかも名古屋だけならず大阪で見かけたという情報も頂きました。
縁日の定番だったそうです。 えびせんべいに自ら筆でソースを塗り、青のりを振ってはポンポン叩いて余分な粉を落としてかじりつきます。
ソースのついた部分にだけ青のりは付着するので、絵を描いてみたりして遊んだといいます。
そして現代、彼のお子さんはまだ小学校低学年ですが、こんな面白い一品を手に駄菓子屋から戻ってくるそうです。
卵を溶いて薄焼きし、マヨネーズを端にたらしたらうまい棒を置いてそれを芯に、グルグル卵で巻くのです。
割り箸を刺したらできあがり。 美味しそうにカブりつく姿を眺めては、当時の自分を思い返すのだとか。
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19/05/08