只今お花見のシーズンです。 好みの食い物を自作し酒を買い込み、大体いつものメンバーにて、いつものサクラの木の下に座します。
俗にいう「花見の名所」みたいな人の多い所には行きません。 オイたち以外だーれもいないようなところにポツンとあるサクラの下で昼間っから一杯やるのです。 しかし昼酒はやけに効きます。
もちろん酒を飲まない人もいるわけです。 飲まない人は周囲の酔っ払いの戯言をクリアな頭で処理してゆかねばならず大変です。 ですからその人たち用に「ご飯モノ」が必要なのです。
そんなときにオイが丹精こめて作るのがこの三段式ノリ弁当です。 酒の肴になるものは大体ご飯のおかずにもなりますから、おかずは豊富にあるのです。 ですからドデカイ弁当箱にご飯をギュウギュウ詰め込んで、もっていきます。
まずは弁当箱にこだわりましょう。 スチール製のまさに「ドカ弁」というタイプの弁当箱が最良ですが、家にある弁当箱を使用します。
弁当箱に、ご飯を1.5センチの厚さになるよう均一に敷き詰めます。
上質のノリを沢山用意しておき、さっと炙っておきます。 巻き寿司を作ったときのように、表どうしを2枚あわせて炙ります。
そして先ほど敷き詰めたごはんの上に、まんべんなく海苔を敷き詰めて、全体を真っ黒にします。
均一に敷き詰めた海苔の上から、醤油をかけます。 当然ですが、あまり沢山かけすぎたらいけません。
醤油は図のようにジグザク満遍なくかけます。
醤油をかけ終えたら、再びその上にご飯を1.5センチの厚みに敷き詰めます。 しゃもじの先を巧みに使って、均一になるよう心がけましょう。
その上からさらに炙り海苔を敷き、醤油をかけます。 海苔の上からかけられた醤油は、ゆっくりと海苔に染み渡り、そしてその下のご飯にジンワリと染み込んでいくのです。
醤油をかけ終えたら、再びその上にご飯を1.5センチの厚みに敷き詰めます。 しゃもじの先を巧みに使って、均一になるよう心がけます。
そしてここでまた海苔を敷き・・・と、いきたいところなんですが、キリがないので具材を乗せます。 小鉢に鰹節とコネギを入れて醤油をさし、かき混ぜます。
※鰹節のだしがらを煮付けたものもよく合います。
さらに今回はツナ缶も用意してみました。 この層は自分好みの具材で彩るわけです。
このように具材を敷き詰めます。
またかとお思いでしょうが、ここで再び海苔を敷き詰めるワケです。 ここではもう醤油は上からかけません。
またかとお思いでしょうが、ここでご飯を敷き詰めます。 もうパンパンです。
パンパンのご飯の真ん中に、梅干を一個めりこませます。 これで一見日の丸弁当に見えます。 でも実は幾重にも重なる特製ノリ弁当なのですっ!
というサプライズがなんともオイ好みの弁当のできあがりです。
梅干の作り方 →
「完成したし、早速食おう」とあせってはいけません。 これはお弁当なのですから、蓋をして最低4時間は熟成させてから、食します。 白飯が冷えながら、じっくりと醤油を吸い込んでいくのです。
完成した三段式海苔弁当を、オイ愛用の電子はかりに乗せてみると、1kgを超えました。 コレ食えば腹いっぱいでしょう。
弁当の断面です。 まだまだ醤油の染み込み方が足りないようです。
日の丸弁当とは99%がご飯で残り1%が梅干という栄養学的には野蛮極まりない食べ物、のように思えるかもしれないけれど、 これには日本人の驚くべき知恵が集約されているわけであります。
大量の白米と、梅干一粒が胃の中に入ると、この梅干一粒が白米の酸性を中和し、米のカロリーのほとんどを吸収する役割を果たすそうです。
ダイエット中の方はこんなところにも着目してみるのもよいかもしれません。
06/03/30