この時期になると新タマネギをあちこちから頂きます。 タマネギは活用度が高いので、どれだけ貰っても困ることはありません。 軒先に吊るしておけば、長期保存も可能ですし。
新タマネギで、とりあえずサラダを作ったり、 タマネギ多めのハヤシライスやカレーを楽しんだ後は、 オニオンペーストをこしらえて長期保存しておくことにしています。
これが頂き物の、新タマネギです。 「なんぼでも抜いてもってけー」と近所のお婆さんが言ってくれるので、時には子供たちを連れて引き抜きに行きます。
タマネギの皮をむき、徹底的にみじん切りします→タマネギのみじん切り。
あとはバターで炒めていくだけです。 長丁場になりますので、心して挑んでください。
弱火で炒めはじめて30分が経過しました。 新タマネギなので水分が多く、まだまだ先が見えません。
1時間が経過しました。 タマネギからたんまり水気がにじみ出てきました。 時折天地を返しながら炒めていきます。
ようやくアメ色になりだしました。 ここらで少し飽きてきたので、キッチン周りのお片づけをしながら炒め続けることにしました。
ついに2時間が経過しました。 カレー用ならば、このぐらいの状態がベストです。 いつもよりも時間がかかっているのは、火加減が超弱火だからです。
このへんまでくると、のんびり放置していたら焦げ付いてしまいますので、頻繁にかき混ぜる必要があります。
すでにペースト状です。 ここらで仕上げをしてもよさそうな気配がありますが、せっかくですので極限まで炒め続けてみようと思います。
キッチン掃除は済んでしまったので、今度は風呂を掃除しながらの炒め作業にはいります。
炒めはじめて3時間になりました。 タマネギはドングリのような深い茶色に色づき、炒めはじめの4分の1ぐらいの量になりました。
少しなめてみると、強く、奥深い甘みがします。 だからといって、 砂糖のようにクドい甘さではなく、ジャムのようにまだるっこい甘みでもありません。 甘いけれどもキレのある、タマネギ独自の甘みです。
タマネギが油と分離をはじめました。 キッチンペーパーで丹念に吸い取ります。
味付けは塩と胡椒で行います。 かなり多めに塩を加えないと、味のバランスがとれません。
塩、胡椒をふってからさらに15分炒めたところで火を止めました。 おそらくこれほど長時間に渡ってタマネギを炒めたのは今回が初めてです。 トーストに塗ってかじれば、 タマネギの深い旨味にウンウンと頷きが止まらなくなるでしょう。
オニオンスープに用いたり、 チャツネと一緒にカレーの隠し味に使ってみたりします。 レバーペーストと和えて、パンに塗って出したところかなり好評でしたよ。
11/04/26