皆さんサラダをよく食べますか? サラダといえばドレッシングですが、伊丹十三氏はこう言いました。
サラダを作るにあたって、ドレッシングを自分で作らないとするなら、その人のすることはなにもないではないか。 そこまで無精になってしまってもよいのか?
この言葉に反省したオイは、ドレッシング作りに励み、 いまではドレッシングを自作させたならば、おそらく町内では3番目ぐらいに美味しく作れるようになった のではないかと自負しております。
サラダとは、野菜を主原料としてマヨネーズやフレンチドレッシングで調味したものを指すのですがその野菜について少し言いたいことがあります。 その昔、彼女宅に招かれ、夕食をご馳走になることになりました。 オイも夕食の準備を手伝ったのですが、こともあろうに彼女の母親は、夕食に使用するであろう 野菜全てを、丁寧に丹念に執拗に洗剤で洗いはじめました。 野菜を洗剤で洗う。 ヒトが口にするものを洗剤で洗うという行為を見てしまったオイのショックは 計り知れないものがありましたが、当の彼女はそれが生まれてこのかた我が家の習慣なわけですから、自ら進んでレタス洗剤をまぶし、楽しそうに慣れた手つきで 洗っていました。
と、ヒトにはそれぞれスタイルというものがありますでしょうし、洗剤で徹底的に野菜を洗うというものひとつの生き方なのでしょうが、オイはやっぱり抵抗が あったわけです。 そうして出来上がったサラダには、ドレッシングを並々と注いで食べたわけですが、なんだか遠くで洗剤の味がしたことをこうして書いている 今も思い出してしまいます。
さて。 洗剤で野菜を洗うという話はさておき、サラダを作る際、野菜を水で軽くすすいだり、浸す程度は皆さんおやりになられるかと思います。 その普段何気なく 洗っているレタスやトマト、そのまま器に盛っていませんか。 美味しくサラダを食べる為には水洗いした野菜の水気をしっかりと切る。 これが基本なのだそうです。
「オーケー、じゃあひとつ、すてきなサラダの作り方を伝授しよう。 ところで、これまでにやったことは?」 キティはバレリーナのように膝をかがめてうやうやしくお辞儀した。 「二時間前に中ぐらいのレタスを二つ、水に浸しました。 旦那様。 それから固い柄を捨てて柔らかい 葉だけをより出しましたわ」 「その柔らかい葉をどうしたのだっけ」と彼は促した。 「それをナプキンに入れて、ナプキンの四隅を結んで、旦那様がナプキンをお振りに なったのです。」 「振り回したんだ、キティ。 水気を最後の一滴まで切るために振り回したんだよ。 葉っぱを完全に乾かすことが一番肝腎な点だ。」
この話は、開高健氏の書いた最後の晩餐という本で引用されていた「白い国籍のスパイ」という小説の一説なのですが、この話を読んで以来、オイはサラダ作りの 際、水切りを徹底的に行うようになったのです。 サラシにレタスの葉をくるみ、ブンブンと振り回します。 キッチン中に水しぶきが飛びます。 ヨメに怒られます。 「いやいや、ステキなサラダ作りにはね、この作業が必須なんだって、説明しようか? これは開高・・・」 ヨメは聞く耳を持たず、でした。
怒られたくはないが、ウマイサラダは食べたい。 一体どうしたらいいのだ・・・。 というジレンマのさなか、運命的にであったのが、このOXO サラダスピナーだったのです。 以下機能をカンタンに説明してみたいと思います。
06/12/12