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ごちそう海老サラダ

ごちそう海老サラダ

これまで食べたモノの中で、一番の高級食は何ですか?

すんませんね突然。 今フとそう考えて、15年前のあの日を思い出しまして。

当時よく通った大好きな魚屋さんがありました。 そこの大女将が、旅立ったのです。

ここ長崎では初盆さんを精霊船に乗せて盛大に送り出しますが、その漕ぎ手の一人として参加した私は、その後の打ち上げにも呼ばれて皆で楽しく飲んでおりました。

目の前には和洋折衷膨大な御馳走が並んでおり食べるのが追いつかない程でしたが、こちらは何せ鮮魚店でありますから、いくら食べてもリアルタイムで活魚の刺身が次々補充されていくのです。

若者が多かった事もあり、たちまち大皿に盛られた肴はキレイさっぱり消えてしまいまして、一方造り手はわずか二三名体制で頑張っておりましたので、次第に巨大な胃袋の集合体に仕事を追われる形となったのでした。

そこで膝を叩いて立ち上がった大将はこう発しました。 「喰いたかったら、自分でイケスから魚を揚げてさばいて喰え!」と。

「どんな魚でも良いんですか?」とあちこちから声がありましたが大将はだまって切り株のような頭を縦に振るだけです。

それからの光景はもう…想像つきますよね(笑)。

今思い返しても、あれほどまでの狂乱は目にした事がありません。

もちろん私もイケスへ走り出したのですが皆が網でヒラメを何枚もすくい上げているのを後目に向かった先は、車海老の泳ぐ場所でした。

小高い所に設置されているその小型イケスは、皆の目につきにくいのか混んでおらず、私は悠々と手を海水の中へ沈めて跳ね逃げる海老をつかみ上げては、その場で殻をむいてカブりついたのです。

快感ですよそりゃ。 これまで食べてきたどんな海老より美味しいですよたった今まで活き泳いでいたのですから。

それから私は黙々とひとり車海老を気の済むまで一升瓶片手に堪能したのでした。

これが一番贅沢したなぁー、って体験ですかね有難いです。 さて今回の海老サラダは車海老ではなくブラックタイガーを用いておりますが、「海老料理ならばコレしかない!」と断言したくなるほど目に華々しく宴会向きの料理です。

この騒動が収まりまた皆で集まって飲む機会が生まれたら、ぜひ試してみてください皆総絶賛間違いなしです。

作り方

この料理では海老が丸まってしまっては台無しとなりますから、まず串打ちこそが最大のポイントになります。

有頭殻付の海老を買ってきて、背中を丸めて竹串を差し込んで背ワタを抜いたら、今度は尾のほうから頭へ向けて串を一本通して背筋を伸ばします。

湯を沸かし、ローリエを一枚浮かべたら串海老を入れて3分茹でるのです。

茹で上がったら串を抜いて頭をもいで殻をむきます。 ホラ、ピンと伸びた茹で海老でしょ。

オリーブオイルと酢、白ワインを合わせて混ぜます。 これに塩・胡椒を振ればドレッシングです。

このドレッシングをボールにちぎり入れたサニーレタスとクレソン、マッシュルームの上から回しかけてザックリ混ぜたら皿に盛ります。

この野菜の上に海老を放射状に並べるとまあ、カッチョ良いサラダとなります。 仕上げにマヨネーズとケチャップを同割りしてタバスコを落としたソースをたらしてはい召し上がれ。

こんな美味しいサラダを食べたことがありますかこれまでに。

レシピのツボ

  • 野菜の分量が多めですが、おかわりを想定してそうさせていただいておりますよ。
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21/04/04



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