「辛さ」がウリだというカレー屋に友人と行きました。 オイは辛さ10倍のモノを。 友人はその店で一番辛い30倍を注文したのです。
カレーが到着しました。 見てるだけではいたって普通のカレーです。
水差しと、コップの位置を確認…覚悟を決め…「パク」と一口。 「たしかに辛い、でもこのくらいだったらイケる」と、そうでもない事に胸をなでおろしました。 しかし次の瞬間、激しい辛味は突如として口中から喉、胃全体へと襲いかかってきたのでした。
「水水水」と一気に飲み干し、こうなりゃ勢いにまかせて食べては水、流しこんでは水、と繰り返し続け、もはやカレーの味なんてしないワケで、どちらかというと「痛み」を食べているという感じになりまして。 一旦休むとおそらく完食できないので、食事というか修行のつもりで挑んだのでした。
自分の事に必死になっていて、となりの30倍男を忘れておりました。 横を見れば、声ひとつあげず、大の大人が大粒の涙を流しながら、顔中から体中の水分を発しつつ、スプーンを持つ手をガクガク震わせながら、さじ半分ずつすくっては、チマチマ食べて進んでいるのでした(笑)。
結局2人とも完食できましたが、その日はずっと無口でした。 カレーの「カ」の字も出てきませんでしたね会話に。
さて今回のタンタンメンは前置きしておきますけど、すごく辛いです。 充分注意をしないと、あなたは30倍男の二の舞になること間違いなしです。 でもくやしいかな、ものすごく旨いんです。 夏の暑さもぶっ飛びますよ。 後半では麺も自作してみます。
タンタンメンの種類は数あれど、ベースになるのはこの担担だれです。 これさえあれば、あとはトッピング次第でどうにでもなります。 ということで粗挽きの粉唐辛子を用意します。 韓国産だといくらかマイルドです。
唐辛子に、水を加えてよく混ぜます。 唐辛子を炒める際の焦げつきを防ぐわけです。
鍋を熱して、胡麻油を注ぎます。 油を回したら中火にし、水溶き唐辛子を流し入れ、炒めてまいります。 だんだん水気が飛んできて、唐辛子の香りがキッチンに充満し、この段階で辛さの想像がついてくるでしょう。
唐辛子の水気がほどよく飛んだ頃、醤油と胡麻を加えてよく混ぜ合わせます。 これで担担だれの完成です。
これに花椒を足すとより本格的な風味になります。 担担だれのほとんどは赤唐辛子で構成されているため非常に辛いです。 辛いのがニガテな方は、八丁味噌入れたり、唐辛子の分量を減らすとよい感じです。
※我が家では自家製テンメンジャンを入れています。
担担だれさえ作れば、あとは何をどのようにして食おうが各人のお好みです。 今回は定番的に豚肉を炒めて具材とします。
鍋を熱して油を引きます。 豚のひき肉を投入し、炒めてまいります。 醤油にみりん、ショウガ汁を加えながら炒め、汁気が飛んだら完成です。
麺は今回、即席の冷し中華のモノを流用します。ほどよく茹でて、よく水切りしておきましょう。 今回たまたま縮れ麺でしたが、タレの絡み具合を考慮すると、ストレート麺より縮れ麺や、平打ち麺のほうが良いものです。
麺を器に盛り、担担だれを回しかけます。 そして豚肉のトッピングを散らし、上からネギを散らせばタンタンメンの出来上がり! よーく混ぜてから食べましょう。
さて次は麺も自作して、タンタンメンを楽しみます。 いざっ!
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06/07/11