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生わかめの美味しいなます

生わかめの美味しいなます

久しぶりに銅座で飲み明かし、帰宅する前コンビニに寄って、濃いお茶を買って店を出るなりグビグビ飲んでいると、

数メートル先の横断歩道の白い部分の端っこに、弁当箱のようなものが落ちているのを見つけました。

「何やろか?」

近づいてみるとそれは財布です。

「こんな分厚い財布を一体誰が落としたとやろか…」

ひとまず拾い上げて翌日にでも交番へ届けようと考え、念のために中身を確認した所、お札の間に一枚の名刺が挟まっていました。

そしてそこに書かれた名前と社名は、奇しくも私のよく知るものだったのです。

彼を知る限り、名刺をこのように財布の中へしまう人物ではありません。 となると、この財布の持ち主は、直近彼と名刺を交換した可能性のある人だという推測を立てました。

そこであくる日、彼に電話をして心当たりを聞いてみると、ちょうど昨日名刺交換をした人物がおり、しかもその人を含め銅座界隈で飲み会を開いたのだと言います。

それならと今一度財布を開き、本人確認ができそうなものを探してみると、株主優待カードが見つかりました。 そしてそこに記された名前を伝えると…。

見事持ち主が確定し、無事財布は返される事になりました、めでたし。


とまあこのような事があったんです。 そしてその財布の持ち主は海産物屋を営んでおり、拾ってくれたお礼にと、今しがた淡路から届いたという生わかめを何十キロも頂戴したのでした。

そこで大部分は塩わかめに加工して、残りを毎日色んな食べ方で楽しんでおりますが、中でも氏がわかめ漁師に聞いた食べ方というものが、なんとも素朴で美味しいんですよ。 今回はそれをご案内します。


わかめなますの作り方

店先でも生わかめを見かけるようになりました、春近しですね。

生わかめをかるく水洗いしたらブツ切りします。 そしてそれらをかき集め、

お湯に一瞬通すのです。

すぐさまわかめは鮮やかな青へと変色するでしょう。

そうしましたらよく水切りをして一旦のけておきます。

続いてなますの素を作ります。 味噌と砂糖、酢を合わせてよく混ぜたらハイできあがり。 超簡単でしょ。 なんかもっとなんちゅうかこう、出汁を入れてみたりもしたくはなると思いますが、この素朴さが採れたてのわかめにはよく合うのです。

素とわかめをあえたら器に盛りつけます。

こちらのぬたみたいに白味噌を使うと又美味しいものですが、それだとちょっと上品すぎる感もあるので普通のお味噌で構いません。

まあ、毎日でも口にしたい素材の美味しさにあふれる一品です。


そして。 今回どうしても伝えたかったのはこのなますというより別の食べ方で、それは単に湯に通したわかめを器に盛ったら醤油をたらすだけなのですが、いやはやたちまち食べ尽くしてしまう妙味がありますよ、ぜひ!


レシピのまとめ

  • 生わかめを湯に通して酢味噌であえていただきます。

23/03/04


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