居酒屋にも活気が戻ってまいりました。
こないだ初めて入った店はお客でごった返していて、かつての世界に戻ったかのような錯覚に陥りました。
メニューに並ぶド定番のつまみたち。
しげしげ眺めてはいくつか注文をしその到着を待っていましたが、近寄ってきた店員さんが言うには、キャベツを焼いたのが名物だとかで。
「キャベツを焼く」といえばこんなのかな、と想像していた所、出てきたものが本作です。
一目見るなり美味しい事は分かりましたが、それと同時に「なんて丁寧な仕事をしているのだろう」と感心してしまいましてね。
この串を何本か、自分が食べる為に刺すのならそう苦にはなりませんが、これが名物だという事は、日々何十本もこの串を生み出しているであろう目の前の焼き場に立つ大将へ、畏敬の念を抱がざるを得ません。
変哲もないキャベツを用います。 葉を二三枚ちぎりとって2センチ角に切り分けて、それをせっせと串刺しにしてまいります。
ハッキリ言って、骨の折れる作業ですがその先にはこれまで経験した事のないキャベツの美味しさが待っていますので頑張ってください。
ギッチリ串刺しできましたら、これを直火で炙るのです。
転がしては炙り、また転がしては炙り…次第に期待が高まってくるでしょう。
つい塩を振ってしまいたくなりますが、必要ありませんよ。 焼けたら皿に取り、マヨネーズを添えていただきます。
これを名物に、町おこしさえできそうな程美味しいですよ。
22/09/06