「クリスマスには大っきいトリを食べるんだ!」と毎年訴えていた次男もいつの間にやら成長し、 「うーんどちらかといえば食べやすく切ってあるほうが助かる」
なんて言うようになりました。 手がかからなくなった、ともいえますがどこかサミシイものです。 そんな彼の為に今年用意したのは、このやわらか煮です。
この料理は骨付がモノ言います。
水炊きでもカレーにしても、 骨付きならではの美味しさがありますからね、是非骨付きにてお願いします。 手羽先でも構いませんが、モモ肉が雰囲気です。
所々切れ目を入れておくと、火の通りがよくなります。
あらかじめ鍋に水を張り、昆布を一枚入れておきます。
昆布水に鶏を浸し、じっくり煮込んでまいります。 この際酒少々を入れておけば風味よく仕上がります。
ついショウガやネギのカケラ等放り込みたくなりますが、あえてどちらも加えません。
何せ「やわらか煮」ですからね、弱火でコトコト煮なきゃなりません。 落しブタをしてそうですね・・・最低二時間は煮続けます。
次第にカサは減っていき、煮汁が旨そうなコガネ色にきらめくでしょう。
さて二時間経ちました。 この頃にはもう鶏はホロッホロになっておりますから、細心の注意を払いながら上下ひっくり返します。
続いて砂糖、みりん、醤油で味つけをしながら煮詰めてまいります。
煮詰まるにしたがい、思い切り食欲をソソル甘辛い香りが立ちこめるでしょう。
この頃にはもう、自分が今仕込んでいる鶏煮込みの事が、愛しくて仕方がなくなっているかと思います。 そこで調理の成功を祝いつつ、煮汁を肉の上から繰り返し丹念にかけ続けます。
ほぼ煮汁が無くなったところで、やわらか煮の完成となります。
箸をたてればホロリと崩れる、まるでトンポーロみたいな鶏にウットリです。
煮る際鍋底に敷いておいた昆布は、いつの間にやら上質な塩昆布になっておりますので、こちらも合わせてお召し上がりください。
鶏が柔らかくなるまで昆布と煮、甘辛く味付けをする。
14/12/23