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チーズ・フォンデュ

チーズ・フォンデュ

チーズ・フォンデュが美味しいと評判の洋食屋さんで、長ーいフォークの先に小っちゃいパンを突き刺してフォンデュしていたときのことでした。

となりのテーブルでも、恰幅の良いおじさんが、やはりチーズフォンデュを食べていました。

そのおじさんは、いつもと勝手が違う使いにくいフォークで、皿に盛られたパンを一生懸命突き刺そうとしているのですが、 力が逃げてしまい、うまく突き刺すことができずにイラついています。 そのお気持ち、十分お察し致します。 と次の瞬間、事件は起こりました。

あまりにもおじさんが思い切りパンを突き刺したために、皿の中のパンが周囲に飛び散ってしまったのです。  パンのシャワーを浴びたのは後にも先にもこの時だけです。

唐突ですが七輪ってなんかイイですよね。 真っ赤な炭火を眺めているだけで気が休まる気がします。 酒飲みたいのにこれといってつまみがない、 という時は、とりあえず七輪で炭をおこしてしまいます。 冷蔵庫から野菜とか肉の切れ端を探し出して焼けば、ただ塩振って焼いただけで、美味しいものです。

昨晩もそうして飲んでいて、気がつくと、焼くものが何もなくなってしまいました。

こうなるとあとは缶詰ぐらいしか頼りはありません。 戸棚を開けて、ガサゴゾ探します。 ツナ冠はちょっと・・・サバの水煮はアリ!アンチョビはちょっと気分じゃ・・・おお赤貝の缶詰!

缶の口を開け、七輪に乗せるとイケるであろう面々を発掘できました。 あれ、こんなものも。

某プライベートブランドの缶入りカマンベールチーズです。 このカマンベール、カビ厚で美味しいんです。 手でちぎりながらつまみたいと思います。

七輪の前に戻り、サバの水煮を開けて缶ごと七輪の上に置き温めます。 ついでカマンベールチーズの缶を開けます。 するとそこには「缶ごとチーズフォンデュにするというテもありますよ」

みたいなことが書かれてあります。 普段ならば気にも止めない文面ですが、今まさにうってつけの状況です。 とりあえずサバ缶をおろし、カマンベールに据え替えたのでした。

カマンベールチーズをちぎる

カマンベールチーズ

なにカンタンな話です。 カマンベールチーズをちぎって、缶に戻します。 そこへ白ワインをトクトク注ぎ込みまして、弱火にかけるのです。

今回、「何も白ワインにこだわらんでもエーヤン」という思いから焼酎で作っています。 日本酒だってイケるハズです。

※本式には鍋に白ワインを沸かし、エメンタールチーズ、グリュイエルチーズを加えて溶かしこみ、 キルシュ酒(もしくはブランデー)で溶いたコーンスターチを入れて餅状になるまでかき混ぜて作ります。 すりおろしたニンニクを入れても美味です。


チーズに塩、胡椒をふる

塩、胡椒

チーズが程よく溶け出したところで胡椒を振ります。


チーズでチーズフォンデュ

チーズチーズフォンデュ

あとは焦がさないよう底から静かにかき混ぜながらトロミがつくまで煮詰めまして、 パンとか野菜とかソーセージにからめてつまめばオッケーです。

煮詰めている最中、「カマンベールの外側のカビ」が溶けにくくて残ってきます。 まるで「牛モツ」のような見た目になったカビをつまむと、 当然ながら美味しいんです。 溶けた中身のチーズを、外側のチーズにからめて食べているわけですからチーズのチーズフォンデュです。  「だからどうした」といわれたらそれまでです。


チーズ・フォンデュのツボ

  • アリゴもどうぞ!
  • 底を焦がさないようご注意ください。
  • ガスコンロなどで火力が強いとすぐに焦げます。 火から缶を離すなど工夫してください。
  • 缶入りのカマンベールチーズでなくても小鍋で作ればすぐできます。
  • チーズフォンデュはもともとスイスの鍋料理で、チーズに白ワイン等を入れて溶かしたものに角切りのパン等をからめて食べる料理です。
  • 熱した油で肉などを揚げながら食べるオイル・フォンデュという料理もあります。
  • もともとはスイスの兵隊が、食べるものがないときに、チーズのカケラをを鉄カブトで溶かして食べたものに、由来するそうです。
  • 食べるときにパンを鍋の中に落としてしまったら、みんなに一杯ずつ酒をおごる習慣になっている。

おさらい

カマンベールチーズをちぎって酒とあわせて煮、塩、胡椒を振ってトロミがついてきたところで何かにからめて食べる。

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10/05/25



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