前に檀流で柳川鍋というドジョウの鍋を作りました。 どうして柳川鍋という名前がついたのかはそのページに記しております。 今回の深川丼は、アサリのどんぶりです。 どうして深川丼と名が付いたのかというと、
昔、東京は深川沖でとれたアサリを醤油風味の炊き込みご飯にして店で出したところ、木場の職人の間で大ブレイクしたことに由来します。
いわばあさりご飯です。 現在我が家でもブレイク中です。
是非殻付の活あさりを用意したいところです。 クラムチャウダーを作るときのよう、お湯にあさりを放り込み、煮て、口が開いた瞬間に火を止めます。
殻からあさりの身を取り出しまして、あさりの旨みたっぷりの茹で汁はこして、のけておきます。
醤油、酒、みりんを合わせて煮立てまして、 砂を落としたあさりのむき身とせん切りのショウガを加えます。 強火で1分弱煮てください。
アサリの茹で汁と、醤油の煮汁を合わせます。 あさりの身はのけておいてください。
洗ったお米を土鍋に入れて、調合した煮汁を注ぎ込みます。 米の量に対して煮汁が足りない場合は、水を足してください。 そして耳をすまし、ふっくらとご飯を炊き上げます→土鍋でごはん。
※炊飯器でも美味しく炊けます。
蒸らしている最中、一瞬だけフタを開け、すかさずあさりを撒き散らし、そして何事もなかったかのようにフタを閉めてそのまま蒸らしてください。
蒸らし終えたらザックリと混ぜ合わせてから丼に盛り、ネギを散らし、 上から炙りたての海苔を振りかけると深川丼のできあがりです。 あさり様様です。
広辞苑でふかがわめしを調べるとこうあります。
アサリのむき身とネギを味噌で煮込んだものを、汁とともにかけたどんぶり飯。 また、アサリのむき身を炊き込んだ飯。 東京下町の家庭料理。
さっきオイが作ったのは後者にあたります。 前者は、ネコマンマを思い浮かべてしまいました。 そこであさりを小鍋で味噌汁に仕立て、 長ネギをたっぷりと散らしまして、 深川鍋としていただくことにしました。 これをご飯にかけて喰えば、すなわちふかがわめしだと思います。
10/05/22