唐突ですが、私ともつ鍋の付き合いはかなり長いんです。
小学三年生の頃には自転車にまたがり近所の蕎麦屋まで走っては、裏メニューのもつ鍋を楽しんだものでした。 もう一体何皿チャンポン麺をおかわりした事か。
その経験が、後にもつ鍋レシピに活かされたのだと思います。 「もつ鍋はつまりめんつゆベースである」と。
今回のもつ鍋は普通とチと違います。 以前あさイチに出演させていただいた折、博多華丸さんが「地元ではもつ鍋に餃子の皮を入れるよ」と教えてくださりそれを知らなかった私は軽くショックを受けたんです。
皮しゃぶの事を考えるとそりゃ合うのも納得ですが、さてそんなもつ鍋食べた事ないぞと、実際口にしてみなければレシピを起こす事ができないぞと、検索して辿り着いたのがもつ鍋の本場博多にある一軒でした。
鶏ガラスープで煮るんです牛もつを。
もつ鍋の美味しさといえばもつからあふれ出た旨味が各種素材に移り込み、得も言われぬ妙味を演出するものなんですが、そこへ鶏のコクにあふれるスープが合わさるワケですからマズく作り用がありません。
そして、もつ鍋に必須である唐辛子やニンニクといった薬味は全て、後乗せ式なのです! そりゃ匂いの気になる中洲のお姉さま方にも人気なハズです。
各々器にもつを注ぎ分けた後、好みでニンニクスライスだったりおろしにしたり、柚子胡椒を乗せたりして楽しむのです。
鶏ガラスープで煮たもつとキャベツ、そしてニラにはこれと言って味付けをしませんフフフ……なんと!ポン酢で食べるのでーす。
そうあたかも水炊きの如く。
餃子の皮についてはもつが煮えた頃を見計らって鍋に加えますが、意外や皮はなかなか丈夫なので1、2分煮た程度ではピンピンしています。 その皮でもつたちをくるみこんではポン酢に浸してパクッ、という寸法であります。
念のために鶏ガラスープの抽出法も下に載せておきますね、ぜひお試しください!
20/09/29