寒さも本格的になってくるとこう、鶏のスープが恋しくなってくるのは何故でしょう?
前日から鶏のガラをコトコト煮出しながら、表面にキラめく油の玉を見つめながら、どうして寒いと鶏のエキスが欲しくなるのかを考えましたが、明確な答えは出てきませんでした。
体が欲しているとでも言う他理由が見つかりません。 鶏を使ったお鍋はこれまで幾度と掲載してまいりました所、これが私自身の今一番食べたい水炊きです。
水炊きといえば、骨付きブツ切り鶏を用いるのが普通でありますが、食べ進むうちどうしてもつくねが欲しくなってくるんですよね。 それなら団子も入れようではないか、という柔軟な姿勢でまいります。
鶏ひき肉につなぎとしての片栗粉、旨味としての山芋、そして刻んだネギ、おろした生姜、隠し味に味噌を加えて丹念にこねます。
あとはこれをスプーンを両手にクルクルまとめ、スープの中へ落としてゆけばつくねとなります。
肝心なスープは、鶏ガラとかつおだしを合わせたものでまいります。 両者を合わせると、クセがまったくないのに旨味にあふれる独特なスープになるんですよね。
つくねが浮かんできたら煮えたサインですので次へ。
つくねを食べていると、どうしても生身の鶏肉(なんだその表現は)が欲しくなってくるんです。 だから本能に従いモモ肉のブツ切りを入れて煮ます。
あとは次々野菜を加えて煮ては、ポン酢をくぐらせて食べ続けるだけ。
豆腐、春菊、エノキ、白菜などたっぷり鍋の脇に用意しておきます。
22/02/07