いやはや傑作とは、ひょんなキッカケから生まれるものですね。
こないだ出張から戻ってきて、久しぶりに自分の食べたいものを気の済むまで作って並べ、かたっぱしからつまんでは美味しくお酒を飲んでいた時の事でした。
カキフライをつまみあげていざカジろうとしたところ、目の前に置かれたおでんのコンニャクが入った器に落としてしまったのです。
「サクサクがフニャフニャにぃー!」
と瞬間フライをつまみあげて即救助成功となりましたが、食べてみるとやたらとカキが旨いんです。
「はてこれは?」と椅子から立ち上がってキッチンへ向かい、小鍋におでんだしを少し入れて火にかけて、温まったところでカキフライを入れて一瞬煮てみたんです。
すぐ器に盛り付けて、食べてみると……メチャ美味しいじゃありませんか。 牡蠣って、いやカキフライはおでんだねとしても通用する事を発見して狂喜しました。
家族に食べさせても喜んでくれています。 衣がややもったりするものの、だしを絶妙に吸いこんでいて、かじるとジュワと口中エキスにあふれます。
無論、作り置きしてしまえば全てがオジャンになりますから、くれぐれもカキフライを揚げた、おでんを煮た、おでんつゆで牡蠣を煮た、即食卓へ、というスピーディーな展開こそ求められます。
酒を飲む人間は、ここからもう一歩前に進みたくなるものです。 このおでんをもっと美味しく作るにはどうしたら良いか? すぐに妙案が浮かんでまいりましてね。
それは「貝の出汁で貝を煮る」です。
つまりアサリの煮汁でカキを煮ちゃうんです。 もう想像するだけで合う事は分かっていましたが、実際作って食べた時はもう、感動しましたよ。
これもまさかの傑作ですね、どうぞ!
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20/02/11