昼間っから飲む酒は効くものものです。 酒飲みの宴会で昼過ぎには力尽きたオイは、いつの間にか寝てしまっていました。
目を覚ますともう夜の9時です。 つけっぱなしだったテレビではワケのワカラヌ洋画が流れています。 頭が重く、ダルすぎます・・・ちょっとやりすぎたようです。
この状態から復帰するには熱い風呂に入って汗をダラダラ流すにかぎります。 急いで風呂を沸かし、小一時間じっと湯船の中に正座しました。
さっきまでのダルさが嘘のようです。 もう次の日になろうとしているのにこのスガスガしさといったらありません。 こうなりゃ楽しまなければ損、 録りためておいた番組でもベラーッと見てしまおうか!と張り切ったのもつかの間、小腹がすいてきました。
戸棚を漁ってみますがこんな時にかぎってロクなものがありません。 仕方がないので卵ご飯でもすべりこませようかとあきらめた瞬間、 奥から「お茶漬けの素」が出てきたのでした。 このカラフルな袋はそう、 永谷園のお茶漬けに間違いありません。
梅干茶漬けでした。 普段口にしないのに物珍しいな、いつ買ったものだろう?と考えているヒマなんてありません小腹がすいているのですから。
茶碗にご飯をよそい、ぱらぱらとふりかけ、あったかい煎茶を注ぐやいなや、一気にすすりこみました。
これがまたビックリするぐらい旨かったんですよね。 「はぁー」と思わずため息がでてしまいました。 このままおさまりそうもないので、 もう一杯おかわりしてしまいました。
次の日には早速お茶漬けの素を買出しに行き、ここ最近はお茶漬け三昧の日々を送っています。 そろそろ自家製のお茶漬けに手を出したくなってきたので、 ここらで何品かのお茶漬けを作ってみることにします。
まずはじめにススリこむのは、納豆茶漬けです! 「えっ、納豆をお茶漬けに・・・」と動揺する方もいらっしゃるかもしれませんが、 この納豆茶漬け、北大路魯山人先生お墨付きのお茶漬けになります。 魯山人味道にありました。
魯山人先生はこうおっしゃいます。
納豆の茶漬けは意想外に美味いものである。 しかも、ほとんどの人の知らないところである。
では早速いつも食べている納豆をご用意ください。 器にうつしまして、タレとかはいれずに、箸でねりはじめます。
※納豆は自作できます。
ねればねるほど納豆からは糸が発生します。 箸はだんだん重たくなっていくでしょう。 でもそれに負ケズニねりあげます。 箸がしなるほどねりあげます。
気がすんだ頃、醤油を数適落とします。 そして再びねりはじめるのです。 この作業を何度か繰り返しているうちに、やがて糸の姿が見えなくなるでしょう。
そうしましたら、そこへ辛子を入れて、再度かき混ぜます。
薬味としてネギのみじん切りを加えて練ると、よりいっそう美味しくなるでしょう。 以前納豆と一緒に混ぜるものは?の投票を行った際、 皆様より多種多様な薬味をご投稿いただきました。 お好みの薬味を加えてみてください。
あとは練りあげた納豆を熱いご飯の上に乗せ、煎茶を回しかけます。 味が薄いようでしたらさらに醤油を加えていただきます。 ちなみに納豆の分量は、 ご飯の4分の1程度がいちばん美味しいそうです。
さて納豆茶漬けの感想ですが・・・サラサラにズルズルが相まって、楽しんでいるヒマなくおそるべき速度で胃の中へ収まってしまいました。 あと20回ぐらい食べないと納豆茶漬けの美味しさを語ることはできないと考えております。
次は海苔茶漬けです。 海苔の佃煮を茶漬けにするのです。 今回は自作のもの(→海苔の佃煮)を使用しております。
熱いご飯に佃煮を乗せて、ワサビを小脇に添え(重要)、上から煎茶をかけていただきます。
海苔を上手に炙ってからご飯の上にもみかけて、醤油をたらし、ワサビを添えてから煎茶を注ぎます。 一杯のご飯には海苔を1枚〜1枚半用います。 海苔はこんな感じに炙ると薫り高いです→海苔の炙り方。
煎茶のかわりに、カツオダシを注ぎ込めばもう、ウマイったらありゃしません。
以上魯山人先生にならい、お茶漬けを楽しんでみました。 他にも塩昆布の茶漬けやマグロ茶漬け、 ハモ、穴子、うなぎ、車えび茶漬けなども美味しいそうですよ。
昔親父がよく食べていた茶漬けです。 塩鮭を焼きほぐし、それをお茶漬けにしたものです。 皮は是非とも使いたいところです。
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10/02/16