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ジャガイモにリスペクトしながらフレンチ・ポテトグラタン

ジャガイモにリスペクトしながらフレンチ・ポテトグラタン

「じゃがいもは割れとるとが美味しかっぞ」

叔父がよく言ってた言葉です。

汗水たらして育てたジャガイモを私たちが遊びに行く度、そう言いながら袋詰めして持たせてくれた事をジャガイモを手に取る度に思い出します。

大酒飲みで、一見豪快に見える叔父でしたが実はとっても繊細で、「表面にヒビが入ってるジャガイモばかりくれるのね」と妻や子供たちがボヤいている光景を想像しては(そんな事言わない)、それを先回りするように毎回そう付け加えて山ほど持たせてくれたのでした。

じゃがいもは本当に割れているものが美味しいですよ。 ほら、こんな感じに割れているんです。

じゃがいもは本当に割れているものが美味しいですよ

え、「どうして割れているのか」ですって?

理由はこうです。

デンプンを体内に思い切り蓄えたパンパンでムチムチなジャガイモは、掘り出す際にとなりのジャガイモとぶつかった衝撃でパックリ割れます。

一方、パンパンムチムチでないジャガは、たとえ激しくぶつかったとしても無傷のままでいると祖母は言います。 ※どうして急に祖母が出てきたのかというと、ジャガイモに対する情熱は叔父より祖母のほうに満ち溢れているからです。

でも、消費者というものは、見た目をとても気にするので、こうした美味しいサインの入ったジャガイモは好まれず、出荷できない為生産者の口に入るという寸法なんですね。

この境遇に感謝するしかありません。 もしも市場で割れたジャガイモを見かけたら、臆せずカゴしてみてください。

さて、今回のジャガイモ料理はフランス南東部の名物料理で、ローストポーク等巨大肉の付け合せにすればごちそうテーブルとなることうけあいな冬の定番です。

作り方

ジャガイモを5、6個持ってきて皮をむき、5ミリ幅に輪切りします。

グラタン皿には底に油を塗ってトロけるチーズを散りばめます。 そこへジャガイモをズラリと並べてゆき、底が見えなくなったら二段、三段と重ねます。

ジャガイモ各段の上には所々おろしたニンニクを撒いて、次は卵です。


しっかり溶いて、塩をひとつまみ入れたら牛乳を加えてよく混ぜます。 これをジャガイモの上から回しかけ、上にまたもやトロけるチーズをたっぷり振ったら準備完了。

胡椒を振って、あちこちにバターを散らしたら160度のオーブンで40分焼くだけです。

動画ではおろしニンニクを牛乳に入れて味が行き渡るようにし、ポテトの間には所々ベーコンを挟んでいます。 これはもう、好き好き思いついた食材を加えて工夫すると、我が家自慢のポテトグラタンが誕生する事でしょう。

ぜひお試しを!

レシピのツボ

  • 本場ではチーズ・フォンデュに用いるグリュイエルチーズば使うて作らるる料理さね。
  • 日本人の口にもバリ合う組み合わせの料理やけん色んなシーンで活用できるて思うばい。
  • 息子「じゃがいものたねはじゃがいもよね。じゃあそのじゃがいものたねはじゃがいもで、そのじゃが(続く)」
  • 「おじ」には二種類あるとよ。 父母の兄の場合は伯父で、父母の弟の場合は叔父ね。

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19/02/21



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