坂上さんはオイの先輩で、一回りも年の違う美人の奥さんがいます。 坂上さんと飲んでいて、奥さんの話がでてきたら、調子がでてきたサインです。
二人はとても仲のよい夫婦で、参考になるところが多いのですが、いくら仲良しといっても夫婦喧嘩は起こります。
坂上さんもそれに長年悩まされ続けてきましたが、つい先ごろ悟ったのだそうです。 夫婦円満の秘訣は・・・手放すこと。 奥さんが何を言おうがどう動こうが「あ、そー。 思ったようにやったらええねん」と開放するんです。
すると奥さんは自由気ままに活動するので、初めのうちはやや難がある事もありますが、 最後は坂上さんの望んでいる通りに動いてくれる結果になるらしいです。 家では到底無理な話です。
そんな坂上さんは毎晩奥さんと二人で晩酌をするのが楽しみで、会う度に「あれを食べたこれを飲んだで」と教えてくれます。 今回は2品の料理を教わりました。 どちらも超がつくほど簡単でかつ、かなり旨いので、是非皆さんにもレシピのおすそ分けをしたいと思います。
以下、坂上さんになったつもりでお送りしてみます。
今アスパラが旨いねん。 スーパーに行けば色んなアスパラが売ってるやろ、その中でもメキシコ産とかのぶっといのがあるやろ、あれがエエねん。
何?細いもんでもイケるかって? そらイケんこともないけどな、太いアスパラ使わんとな、絶妙な蒸し具合にならへんのや。
そや、アスパラは皆茹でるやろ、茹でたらアカンねん、蒸すねん。 茹でたのと蒸したのじゃ、味が全然違うねんな。
蒸すちゅうても、ドデカい蒸し器引っ張り出してきたらアカンで。 相手はアスパラや、そないムキになることもない。 大人やったら、何でもスマートに事運ばなアカンねん。
家にフライパンあるやろ。 そのフライパンに水を少し入れてな、火にかけるんや。 すると水が少ないさかい、すぐに沸騰するワケや。 そしたらフライパンの径よりも一回り小さい網を乗せてな、準備完了や。
アスパラがフライパンよりも長い場合は適当に切ってやな、根のほうは所々ピーラーで皮むいとくねん。 そして網の上に並べてフタをするわけや、 油断したらアカンで。 すぐアスパラは火が通るさかい集中や。 そやな、フタをして25秒ぐらい置けばもう十分や。 表面はしっかり火が通ってるけど、中心だけが生になるよう蒸さなアカンねん。
アスパラの太さによっても蒸し時間は違ってくるさかい、 何べんも作って勉強しいや。
蒸したアスパラには安っすい明太子をほぐしてマヨネーズとあえたのをつけながら食べんねん。 旨いでぇ、何本でもイケんで。 何もつけんでそのままかじるだけでもしみじみ旨いで、やってみいや!
ようトンカツにする豚ロース肉あるやろ。 あれを塊のまま買ってきてな、縦半分に細長く切んねん。
別にロースにこだわる必要はなくてな、ヒレでもモモでも、何でも使てみてね。
肉を耐熱皿に入れてな、上からチキンスープをヒタヒタに注ぐねん。 肉が泳ぐぐらい入れんとあかんから。 そしたら上からびっちりラップをかけてな、端っこだけチョット口を開けてからな、 レンジでチンすんねん。 チンする時間は8分や。 これで完璧芯まで火は通るで、ウソちゃう。
茹でて作るよりもな、肉がムチィーって仕上がんねん。
スープから肉を引き上げてやな、汁気をふいてから薄く切ってつまむんや。 熱くても冷たくても旨いで。 タレはなんでもエエけどな、 僕らはいつもワサビ醤油でつまんでんねん。 ウスターソースだけは合わへんからな、気いつけやー。
耐熱皿に残った汁はな、極上のスープや。 塩、 胡椒でも振ってネギでも散らしてススってみいや、一息つけるで。 ほな、またね。
アスパラを茹でて明太マヨでつまむ。 豚肉の塊をスープに浸してラップをし、8分チンする。
12/03/16