タケノコを煮ると言っておきながら、どうして冒頭の画像は手羽先の煮つけなのでしょうか?
それは今回、手羽先の煮汁を使ってタケノコを煮るからなのです。
手羽先を変哲もなく醤油とみりん、砂糖でトロリと煮つけたものは、我が家で定番のそうざいです。
煮る時間は最低30分、あとは気のすむまで煮ればよいものです。
つまむと手羽肉は骨からズルリとはずれ、心地よい甘辛風味が広がります。 特筆すべきは皮の旨さ。 ウチの子供たちは何本も平らげます。
そして手羽先を食べ終わった後に残るのが、今回活躍してもらう煮汁なんです。
手羽先を煮た鍋には、鶏の油が美しくきらめく煮汁が残っているハズなのです。 この甘辛汁には、鶏の旨味がモロにじみ出ているわけですからね、捨ててしまうなんてもってのほか、活用しないテはないのです。
今回「タケノコのヌラ煮」と銘打ちましたが、実はタケノコである必要もなく、とにかく「手羽先の煮汁で何かを煮たらすごく旨いよ!」ということを言いたかったのでした。 ヌラ煮とは、 素材をコッテリ表面がテカるまで煮たものを指しています。
それでは早速タケノコを煮ていきます。 今回は水煮を使っているので、切り分けでそのまま煮汁に放り込み、煮つければよいだけの話なのですが、 丸のままのタケノコの場合、タケノコの茹で方・タケノコの竹林焼きを参考に、 アク抜きをしておきます。
あとはコトコト煮詰まるまで煮続ければもうそれだけでよいのですが、もしも手羽先の煮汁が元々少ない場合は醤油とみりんを継ぎ足しておきます。
ちょうどぶり大根のように、途中から鍋に煮汁だけを残して煮詰め、トロリとしたところで器のタケノコにかける、という方法でもいけます。
さりげなく食卓に置いておくとつい手が伸びてしまい、いつの間にか消えてしまう一品です。
特にタケノコにこだわることもありませんので、是非手羽先の煮汁を使ってヌラ煮を作ってみてください。
余談ですけど手羽先の食べた後に残るホントの先っちょ部分ありますよね。 これをあらかじめ切り離しておいてお湯で煮て、 スープを抽出するというのは120%活用!手羽先クエストで書きました。
で、そのダシガラになった先っちょをヌラ煮みたいに甘辛煮するともう、豚足よりも旨いくらいですよ!
手羽先を甘辛くにて食べ、残った煮汁でヌラ煮を作る。
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12/05/19