「またカレーか!」なんて言わないでください、只今私カレーにおいて終活中なんです(笑)。
さて、こないだは欧風カレーの本質に着目したレシピをお送りしましたが、今度はキーマです。 余分な枝葉を切り落とし、幹だけを残すつもりでまとめました。
ひとくちにキーマといっても色々ありまして、今回みたいなサラサラしたのやカラカラしたのも人気です。
こないだ訪れた神田では、そのどちらも食べてきましたが個人的にはウェット感あるものが好きですね。
ちなみにドライはもっとカンタンに作る事ができますのでまたそのうちまとめます(出来ました2020/09/15)。
「よく入ってこれましたね」
と言ったのはその店の常連さんでした。 独特の空気感から「入りたいけど入りたくないような気もする進撃のカレー屋」として評判の高いお店です。 その常連氏のおかげで一見であるにも関わらず大変親しくマスターと会話させていただく事ができて感謝しております。
さて、いざキーマを注文しましたらマスターは、奥に引っ込んでは出てきて会話し、また奥にこもっては出てきて話をし、というように堅苦しいように見えるのは外見だけで、ホントは人が好きなシャイな方なんだなという感想を抱いておりますところ、
おそらく音と出入のタイミングを考えると、このように仕込んでいるに違いありません。
何かしらで自慢のスープをとりましょう。 今回鶏ガラですけど和風だしでも結構です。
さて「キーマ」とは「細切れ肉」の事を指しますから、ひき肉を用意しましょう。 ただ! スーパーに売ってるいつものモノではキチンとひき肉すぎるので、できればゴツゴツした粗挽き肉をゲットしましょう。
普通のひき肉で作ると、真面目すぎて面白味のないキーマとなってしまうのです。 今回豚ロース肉を叩きましたが、バラも良し、もちろん牛も良し、ただひとつ気を付けておかねばならないのは、たとえばスープに鶏を使うならば、肉は何か別の物にするというルールです。
スープが鶏なら豚か牛。 スープが牛なら鶏か豚、というような組み合わせですね。 こうする事で、味に複雑味が加わるのです。
さて鍋を熱してバターを溶かし、いざひき肉を炒めてまいります。
途中でカレー粉を加えて良い香りを出したら、炒めあがりに近い頃塩だけで調味します。
このカレーそぼろをご飯に乗っけて食べるだけでも美味しいものです気がむいたらお試しください。
スープを抽出し、ひき肉を炒めておいたら準備完了です。 これでいつでもキーマする事ができます。
ご飯はいつも召し上がっているものでどうぞ、ただ炊き方にややコツがありまして、まず研いだら水に浸して最低30分は置きます。
そして炊く際は、いつもの七割の水量で炊くんです。 こうする事でホロとした食感の、このキーマとよく合うご飯が炊けます。
「いざキーマ!」
の時がきましたら、まずひき肉の鍋を温めて、そこへスープをお玉ですくっては3回ジャッと注ぎます。
グツグツ沸いたらそれをご飯の脇へ、まずひき肉をこぼし、それからスープを注ぎます。
トッピングには茹でた野菜を乗せて、ご飯の上にはフライドオニオンでも散らせばカンペキですね。
さあ食べてみてください、こんなにカンタンなのに、メチャ旨いキーマでしょう。
Instagramはじめました! ぜひフォローお願い致します。
19/08/10