我が家の冷蔵庫には、ところせましと小瓶が並んでいます。 海苔の佃煮、 イカの塩辛、 アンチョビ、腐乳、豆腐よう・・・数え上げるとキリがありません。 その中でも欠かせない存在が、なめたけです。
幼い頃から慣れ親しんだ味が、実は手軽に作れることを知ったのは、数年前のことでした。 以来我が家の「なめたけ」は、いつも手作りです。
なめたけって、てっきりナメコで作るのかと思いきや、エノキタケで作るもんなんです。 そもそも「ナメタケ」という呼び名は「エノキタケ」のことも指すのでありまして、いわゆる甘辛く煮て瓶詰めにされた今回作る「なめ茸」のことも、やはりナメタケなのです。
あらかじめ昆布とカツブシで出汁をとっておきましょう。 味に深みをかもし出す大事な材料ですから是非用意したいところです。 でも面倒ならば、 水で代用しても結構です。
※ダシはごく少量しか必要ありません。 残った分は小分けにして冷凍しておくと、あなたも立派な和食の哲人になれます。 便利ですよ。
食べやすい長さに切り分けたエノキを鍋に入れ、ダシをヒタヒタに注ぎます。 火にかけまして、みりん、醤油で好みの味付けにし、 汁気が半分になるぐらいまで煮つめます。
仕上げに水溶き片栗粉を回し入れ、ざっとかき混ぜてから火を止めます。 ハイ、これにて「自家製なめたけ」のできあがりです。 熱々のご飯にそえて食べれば、トロトロなのにシャクシャクとした食感がステキです。 ダシが効いていて、手作りならではの優しい味がします。 瓶入りの市販品にはもう戻れなくなるほど美味しくて、 なおかつ経済的でもあります。
完成したなめたけは、冷蔵庫で保管し、ご飯のお供や酒のサカナとして活用します。 そしてこんなレシピもありますよ。
溶き卵一個になめたけを好きなだけ(50g程度)加えて混ぜ合わせます。
※炊きたてのごはんにこのままかけて、醤油でいただくのも乙なものです。 「なめたけ卵飯」です。
そして親子丼でも作るかのように、卵が半熟になるまでかき回しながら火にかけます。 なめたけに味がついているのでこれといって味付けはしません。
鍋を火にかけ油大さじ1をたらし、なめたけ卵を流し入れます。 軽くかき混ぜて半熟状に仕上げ、ご飯の上へ流し入れます。
あとはご飯に乗せて食べるだけ。 あーおいし。 なめ茸丼のネタ元は東海林さんの『メロンの丸かじり』でした。
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10/12/17