「下町こそエンターテイメント」だと思っています。 散策すればするほどその面白さのトリコになってしまいますねジッサイ。 古いクリーニング屋さんやお茶屋さんにウットリ、「なんでこんな所から木が生えてるのー!?」と興奮しっぱなしです。
こないだ通りがかったのは、戦後まもなく古民家を改装して始めたというお好み焼き屋さんで、つい入らずにはいられなかった所、まさに佇まいも、味も老舗そのものでした。
小麦粉に水をたらしてトロトロさせます、これぞ生地ですね。 老舗というものはいつ何時も、飾らぬ王道を突き進むものです。
無論、水のかわりにダシを用いたければ、そうします。 さて鉄板を熱してラードを引いて、生地の半量を薄く、丸く流し入れます。 そう、広島風お好み焼きの雰囲気ですね。
広げた生地のとなりでは、焼きそば麺を炒めてまいります。 上からウスターソースをたらして汁気を出せば、すぐにほぐれてくれるでしょう。
生地に火が通った頃、上から刻みキャベツとひき肉、イカゲソを盛ります。 この「ひき肉」ってところがミソで、普段お好み焼きというと豚コマが定番的ですが、 アレって切り分ける際思うように切れてくれなくて歯がゆい思いをしたことがありませんか? ひき肉を用いる事は、極めて合理的なのでした。
さて、すかさず肉らの上に焼きそばを乗っけ、中央を少しくぼませてから、卵を割り落とします。
続いて残り半分の記事を回しかけて、
エイヤ!の掛け声と共にコテを駆使してひっくり返します。 ここが広島風の時も一番の難関なのですが、今回に関しては安心です。
だって生地半量で上からフタをしているワケですから思うよりもかなり楽に返すことができるハズです。
返すと若干具の散らばりが見られますのでそれらはコテで巧みに集め、白い円の中に収めてしまいます。
このままじっと、3分焼きます。
さて三分です。 ここでもう一度返して卵を置いた面を上にします。 このまま2分静かに焼けば、老舗風お好み焼きの堂々完成です。
お好み焼きソースにマヨネーズ、青のり、カツオブシを散らしてささ、どーぞドーゾ!
月曜日からまた東京です。 最近関東にいる時間のほうが長いような一年ですね。
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16/04/02