さて。 前回は関西風お好み焼きを作ってみましたがいかがでしたか? 上手に焼けましたか? 今回は若干難易度高めの重ね焼きスタイルである広島風お好み焼きに挑戦してみます。
実はこのレシピ、ぷちぐる掲示板にて作り方がどうも変だというご指摘を頂戴しまして、 再編集しなおしました。 ご指摘くださった広島人さん、どうもありがとう!
生地に具材を混ぜ込んでから焼く関西風に対し、 広島風は生地と具はそれぞれ別個に焼き上げます。
本場広島のお好み村に通って、食べて、覚えてきた方法で焼きます。 さて、
小麦粉に山芋と出汁を合わせ、生地を作ります。やや「ゆるめ」のほうが広げやすく焼きやすいです。
※生地に出汁と山芋を混ぜ込むのはオイの習慣です。 別に小麦粉100gと水200ccだけで生地を作ったって構いやしません。
まず鉄板をカンカンに熱しておきます。 そして、油を鉄板に染み込ませるのですが、やはりネギ油等こだわりのオイルを使用したほうが風味良く仕上がります。
生地をクレープみたいに薄く広げて焼きましょう。
広げた生地の上に、キャベツの千切りとモヤシをたんまり盛ります。
「やりすぎかな?」と思うくらいの量を盛るのが雰囲気ですが、野菜が多いとそれ相応のスキルが後で必要となりますので、自分の腕前と食欲に相談しながら加減します。
野菜の上から塩・胡椒を軽く振ります。
好みでは、野菜の上から「とろろこんぶ」を薄く広く敷き詰めたりします。
野菜の上から豚バラ肉をかぶせます。 バラの長さは、最初に広げた生地の直径内にピタリと収まるぐらいがイイ感じです。 割合厚めの肉のほうがボリュームが出てステキです。
肉を乗せるやいなや、2本のコテを生地と鉄板の間に滑り込ませて、エイヤとひっくり返します。
戸惑ったり、ビビってはいけません。 脳内で華麗にひっくり返せたシーンをイメージしながら、一気にひっくり返します。 割合上手くいくものです。
さて上手に返せましたか?
返した際の衝撃で、若干キャベツとモヤシが円形の生地外にはみ出ますので、それを几帳面にコテで円内に収めます。
ジリジリ焼けている間に、その横っちょで麺を炒めます。 オイはいつもチャンポン麺を使用して作りますが、それこそお好みの麺を使用されてかまいません。
使用する麺によっては、あらかじめサッと茹でておかなければならないかもです。 今回は、鉄板に麺を投入し、上から日本酒をふりかけて、その水気で麺をほぐしています。
麺をほぐしながらよく炒めます。 そして横で焼いている生地の大きさをチラチラ見ながらそれと同じ広がりとなるよう、麺を広げます。
好みで麺の上に、イカの姿フライなるお菓子を割りこんで、散りばめます。
その麺の上に、横で焼いていた生地一団を乗っけます。 なんだか難しい作業のような気がしますが、そんなことはありません。
豚バラ肉が一番底で野菜らを支持してくれますので割合カンタンにできるハズです。
上手く麺の上に重ねることができたら、コテで形を整えつつ、上から割と強めに押して、お好み焼の厚みを均一にします。
その横のスペースに卵を割り落とし、コテを駆使して手早く卵の黄身をつぶしつつ、なるべく円形になるように広げます。 この作業はある程度熟練を要します。
そしてその卵の上に、一団を重ねるのです。 卵が焼けすぎたら大変なことになりますので、手早く行います。
すぐさまひっくり返します。 卵の面が上になるワケですね。
焼く工程はこれでおしまいですので、鉄板の火力を落とします。 そしてネギを大量にお好み焼の上に盛ります。 今回九条ネギを使用しましたが、それこそお好みでどうぞ。
あとは上からソースをかけて食べるだけ。 せっかくの広島風ですので、そのまま鉄板の上で、コテを駆使しながら食べたほうがウマイです。
ちなみに今回使用したソースは、広島の通が選ぶお好みソースとの呼び声高い無添加仕込みの「広島ぢゃけんお好みソース」です。 オタフクソースと比べて、ドロリと粘度が高いです。
※ソースは自作もできます→お好み焼きソースの作り方
好みで鰹節やテンカス、マヨネーズ、青海苔なんかをトッピングして、出来たてを食らいます。 あー美味しかぁ!
06/10/15