オイ一家が住んでいる地域は先日インフルエンザの猛威にさらされました。
子供たちは次々に感染し、幸い症状は軽かったものの、ぐったりとしていました。
そのとき初めて子供たちにお粥を作ってあげました。
子供たちは当初「味がしない」とグチをこぼしておりましたが、いつのまにか粥の魅力に引き込まれていったようです。
さて今回は、粥の基本的な作り方をご紹介します。
粥とは何なのか? 知らない人はいないと思いますが、一応説明しますと「米(粟)に水を加えて煮たもの」をかゆといいます(粟=あわ)。
幼い頃熱が出たときなんかよく母親が作ってくれました。
作り方は簡単です。 まずはお米を普段炊く時のように研ぎます。
鍋にといだ米、水を入れて30分〜1時間ぐらいそのまま置いておきます。
その後強火にかけます。 鍋は土鍋を用いるとふっくら炊きあがります。
お米と水の割合はお好みになりますが、基本的な割合についてはあとで説明します。
強火にかけていると沸騰してきますので、すぐに弱火にします。
それから20分〜1時間ぐらい弱火で炊けば、もうそれでお粥のできあがりになります。
土鍋のフタはしません。 炊いている最中にしゃもじでかきまぜたりすると、米がつぶれてねばりがでて、 せっかくのおかゆが台無しになってしまうので絶対安静でお願いします。
しばらく煮ると、中央に白い泡がたまってきます。 これは米のアクなので、気が向いたらすくいとります。
米粒が表面に見え隠れするようになるまで炊いたら完成間近です。
この頃になると水気が少なくなっているので焦げ付かせないようにご注意ください。
お好みで塩少々を加えても結構です。
ひとくち食べてみて、ヨシと思ったら火からおろします。
※炊きあがってからすぐフタをして、1、2分蒸らすという方法もあります。
お粥は水加減で仕上がりが違ってきます。 病気の方やお年寄りに食べさせる場合は、柔らかめに作るとよいようです。
※5分がゆは、5カップだという話もあります。
今回のおかゆは米1、水7の7分粥で、完成までに20分炊きました。 塩少々で味を整えています。 梅干を落として食べました。
軽く塩味をつけた白がゆに、ひき潰した黒胡椒を散らして食べるとグッと大人風味になります。 飲みすぎた翌日にもオススメです。
炊く際に煎茶を布袋に入れて放り込んでおくと茶がゆになります。 炊いたおかゆにニラ、溶き卵を加え、半熟になるまで火にかけると卵がゆになります。 アクを抜いた芋を加えて炊くと芋粥になります。
一度に食べきる分量を作り、できあがってすぐにいただくのがお粥の美味しい食べ方ですが、そうはいっても余ってしまうものです。 冷めてベタついたおかゆをどう料理するか? 簡単で美味しい方法があります。 濃い目のダシをとって煮詰め、葛(片栗粉)でトロミをつけます。 それを冷たい粥にかけて食べるのです!
作っていただくとすぐにわかりますが、相当イケますこのあんかけガユは。 何ならば、この粥を食べたいが為だけにお粥を炊くのもアリかなと思います。
さてお次は中国風にお粥を作って楽しみます。
09/2/9