じゅんさい

じゅんさい

透明の膜に包まれた、不思議な植物じゅんさい。  はじめて口にしたのは、居酒屋に通い始めたばかり頃で、二十歳かそこらだったのではないかと思います。 「ツルトゥルッ!」というのど越しのよさに、 一瞬でなくなってしまいます。

ジュンサイ

ジュンサイ

このヌルヌラしたのがジュンサイです。 スイレン科の水草で、寒天質におおわれた若葉を食べます。

古池でないと育たない奇妙な植物で、古来は「ぬなわ」と呼ばれていました。

昔、京都にはジュンサイの生える池や沼がたくさんあったそうですが、環境破壊が進んだ現在、そのほとんどは消えてしまったといいます。  名産地として京都の深泥ケ沼と宝ケ池が有名だったそうです。

さて、買ってきたジュンサイを、冷蔵庫でよく冷やしておきます(私はそのまま用いますが、一度熱湯にくぐらせてから水切りして用いる手法もあります)。


器を冷やす

じゅんさいを盛り付ける器も氷水に浸してよーく冷やしておきます。 とにかく徹底的に冷たくしてたべるのです今回は。


醤油

醤油

じゅんさいにかける醤油も冷蔵庫でよく冷やします。 お好みによっては、ポン酢でも構いません。


わさび

わさび

食べる間際にわさびをすりおろし、醤油で溶きます。  鮫皮おろしで、キメこまかくおろすことがポイントです。


じゅんさいを醤油とあわせる

あわせる

冷え冷えのじゅんさいの水気をよく切り、わさび醤油とあわせます。 すかさず食卓にあげれば真夏の食卓に、じつに清々しい風が吹きます。


じゅんさいのツボ

  • ジュンサイのぬめりは通称「あん」とよばれ、新芽を分厚く守っています。
  • ジュンサイを吸い物に浮かべるのもいいものです。
  • 「ジュンサイはナメコによく似ているがナメコの押しつけがましさがない」檀一雄

おさらい

じゅんさい、醤油、器をそれぞれキンキンに冷やしておく。 食べる際にわさびをすり、じゅんさい、醤油を合わせて冷たい器に盛っていただく。


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11/07/19



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