アテもなくショッピングモールをウロつくのが好きでして、とはいっても行き着く先はつまり食品売り場になりまして、一番滞在時間が長くなるのもこちらになります。
目ぼしい物はないかと呑んだ後の吉田さんばりに後ろ手を組んでゆったり歩いているとありましたね、本鰹が。
値段も手頃だったので、丸ごと一本買い求めたところ、売り場のおじさんは「エこのままですか!?ワタも抜かずに?」と驚いた様子でした。 主婦の皆様はキチンとサクにして持ち帰ることがほとんどだと言います。
なので鰹一本を入れる袋が店に用意されておらず、だからおじさんはべつの売り場まで出張してからゴミ袋の二倍はあろうかという袋をもって帰ってきました。
袋に鰹を入れてもらい、レジまで向かいましたが、世の中温いので氷が必要だろうと氷置き場まで戻り、せっせと氷をつめこんでいたところ後ろに並ぶおばさんが「いやもっと必要でしょう氷、魚大きいから」と助言してくれたのでした。
レジに行けば行ったで、まさかこの袋からしてウチの売り場の商品ではないでしょうと、いぶかしみながら、レジさんはバーコードを探しましたが、おじさんが持ってきた袋ですもの、そんなもの無いんです。
事情を話したら「今日はいい酒飲めますね!」とレジさん。 どうしてオイが酒飲みだという事がわかったのでしょうか、そこだけが疑問です。
好鮮度の良い鰹でした。 三枚におろしてサクにし、ワラで猛烈に炙りたいところですが手に入りませんでしたので、備長炭で上下から挟んで焼きあげました。 食べ方としては刺身やタタキ、 カルパッチョそしてワタは酒盗にという事になりますが、 今宵は趣向を変えて塩ダレでいただきます。 題して「塩たたき」です。
何てことはありません。 塩を柚子やレモンの果汁で溶くだけです。 これを切り分けた鰹の上から散らすハナからバクつくワケです。 薬味は今回ニンニクスライスです。
あまりにも楽なレシピだったのでもう一品どうぞ。
鰹と合わせてヤリイカも買ってきたんです。 細切りにし、
事もあろうにたっぷりの柚子胡椒であえてしまうんです。 話だけ聞くと辛くて喰えたもんじゃなさそうですけどこれにはシカケがありましてですね、といっても柚子の搾り汁を回しかけるだけなんですけど。 柚子風味満載のイカ刺なのでした。
果汁の酸味が、辛味を緩和しますから呑めます。
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13/06/29