土曜日の夜はIFAワールドカップ、日本×オランダに熱狂し、つい普段の5割増しで飲んでしまいました。
それにしても月日が経つのは早いものだと感じてしまいます。 ハーフタイム中、「そういえば前回のワールドカップの日本戦はカレー屋からスポーツバーに移動している途中で試合終わっちゃったんだっけ」と思い出してしまいました。
試合内容についてはスッカリ忘れてしまっておりますが、カレー屋での野性味あふれるタンドリーチキン、クリティカルなポテトカレー、そしてポサポサなナンのことはよく覚えています。
この一件を思い出したついでに、「なんちゃってナン」を作ってみようと思いついた次第です。
3歳になったばかりの次男は、かつて上の子供たちもそうであったように、色んなことが気になる年頃に差し掛かったようです。 何にでも関心を持ち、「これなん(何)?」「これなん?」としきりに尋ねてくるセンス・オブ・ワンダーな時期なのです。
たぶんナンを見せてみても「これなん?」と聞いてくるでしょうから「そう、これナン」と答えます。 2、3度問答を繰り返した頃「こいつじゃ話にならん」と次男は見かぎりをつけてカミさんの元へ向かい、 「あれなん?」と問うでしょう。 そこではじめて、「この世にナンというヘンな食い物がある」ということを知ることになるのでしょう。
ナンの生地は、バターロールと同じものを使用することにしました。 すなわち、
強力粉300g、砂糖30g、塩5g、卵1/2個、 ぬるま湯100cc、そして予備発酵させたドライイースト(ぬるま湯75cc+砂糖小さじ1+ドライイースト小さじ2)です。
材料をひとつにしてよくこねたら、大きめのボールに生地を入れてラップをかけまして、1時間ぐらいほったらかして一次発酵をさせます。
その後「ガス抜き」をした生地を8等分とか12等分に分けて丸め、バットにでも並べてから上からフキンをかけて、15分ぐらい休ませます。
休ませた生地をいかにも「ナン風」にビローンと成形しまして・・・
220℃ぐらいに予熱しておいたオーブンで8分ぐらい焼くのです。
焼きあがりましたらここが山場になります。 オーブンから取り出したナンをガスバーナーで焼き付けて、 いかにも、あたかも、まさにナンのような『釜で焼いた風の焦げ目』を偽装するのです。
ナンっぽい焦げ目を作れるかどうかがカギです。 あなたのセンスが問われる瞬間です。
十分納得の偽装ができましたら、溶かしバターを表面に塗りつけてナンのできあがりです。 まずは何もつけずにそのままちぎって食べてみてください。 そこらのナンよりも美味しいハズです。
インド・西、中央アジア付近の平焼きパン。 小麦粉をこねて発酵させ、平らに伸ばして壺形のかまどの内側に貼り付けて焼く。 ナーンともいう。
ペルシアのことわざに「ナンはカマドの熱いうちに焼け」というのがあるそうです。 鉄は熱いうちに打て、的なものです。
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10/06/21