カミさんは鉄板焼き屋さんが好きで、よく連れて行けとせがまれます。
鉄板焼きは、たしかに見た目が華やかで食欲をそそられるものですが、どっちかっていうと、オイは焼いてもらうよりも、自分で焼くほうが好きなので、あまり行くことはありません。
でもカミさんたっての希望です。 連れて行って、牛ヒレ肉のペッパーステーキを食べて帰ってきました。
牛ヒレ肉といえば、丸元淑生風に、低温でじっくりと時間をかけて焼く方法が素敵です(ヒレステーキ)。 でも今回は、鉄板焼き屋さん風に、強火でガッチリと焼き上げる手法をとってみます。
ほんと肉の焼き方には諸説ありますよね。
やはり3センチ以上厚みのあるヒレ肉を用意したいところです。 肉屋さんで「3センチに切ってください」とお願いしたら、3.3ミリに切ってくれました。
今回はペッパーステーキですから、胡椒に大活躍してもらわなければなりません。 ペッパーミルできれいにつぶしたものを用いるよりも、すり鉢でガリガリ粗めに砕いたのもを使うほうが好きです。
さて、常日頃使い慣れた厚手の鍋を用意してください。 十分熱してから、油を薄く引いておきます。
強火のところへ牛ヒレ肉を投入し、焼きはじめます。 たぶん丸元さんに見られたら怒られる光景ですが今回だけはなんとか許してください。
焼き色はついたら裏返し、反対側もこんがりと焼きます。 ヒレの側面も、肉を立ててからまんべんなく焼きつけましょう。 この際、肉を乱暴に扱うと割れてしまって格好悪くなったりするのでどうぞ優しく取り扱いください。
※今回は、肉の表面を焼き固めておいて、肉汁の流出を防止しよう!という作戦です。
ヒレの全面に程よく焼き色がついたところで一旦肉を取り出してのけておき、鍋をきれいに洗います。
きれいになった鍋の水気をふいてから、弱中火にかけまして、肉を鍋に戻します。 塩をパラパラとまんべんなくふりかけましょう。 この際、あらかじめ焼き塩を作っておくと、よりいっそう美味しいステーキが作れます。
※油は引きなおさなくても大丈夫だと思います。
ここで黒胡椒の登場です。 肉全体へ、これでもかとドッサリ振りかけます。 裏返して、こちらの面にもてやんでいと撒き散らします。 肉からはずれた黒胡椒もなすりつけるように回収します。
今回どうしてもレアな肉を食べたかったのです。 焼き加減はお好みでどうぞ。 レアの場合、中身は生でも冷たくないように焼くことがプロの技ですが、これがなかなか難しいのでした。
ヒレステーキを強火で焼き固めてから黒胡椒をまぶしつけて食べる。
11/01/15