団子には不思議な力があります。 我が家の子供たちはいつも食欲旺盛なのですが、たまにお菓子を食いすぎたり、眠たかったりで食いつきが悪い場合があります。 そんなときは茶碗についだ ごはんをひきあげ、小さくてコロコロまん丸のおにぎりを作ってあげます。 するとどうでしょうか、バクバク食べるではありませんか。 『米』というモノは同じなのに、ただ丸く団子状にしただけで、 ついうっかりつまみたくなるのです。 手ごろなサイズ、丸っこくてかわいらしいというところが子供たちを魅了している原因なのかもしれません。
この手法の考案者はオイ母で、幼い頃こうしてダマされながらご飯を食べさせられていたわけです。
さて今回、3種類の団子を作ってみますがそれぞれの食材はわざわざ団子にしなくてもそのままの姿で美味しいものばかりです。 しかしもしかするとその食材が生理的に受け付けない、キライだ という場合もあるかもしれません。 たとえば、付き合いだしてまだ間もないカップルがいたとします。
彼女はたまには自炊してみよう、彼氏に何かご飯を作ってあげようと考えました。 でもまだ彼氏の好みを十分理解していないために、彼氏の嫌いな食材をたっぷりと買ってきてしまいました。 「アジ買ってきたよ! 刺身とかフライでどうかななんて」 という風に。 彼氏は「うぇ・・・・。 アジキライなんだよね、却下する」 とか言います。
彼女はガックリし、少し頭にきながらも、彼氏好みの食材を調達に再びスーパーに走りましたとさ・・・・・。
とこのような話があったとします。 まあ、たとえその食材がキライでもせっかく彼女ガンバッテるんだからとりあえず食えという気もしますが、キライなものはキライらしいんです彼は。 でもちょっと待って くださいよ彼女。 いい方法があります。 そのアジを彼氏にまんまと食わせてしまおうじゃないですか。 なーに丸めりゃわかりゃしませんぜ。 しかも味を濃くしてしまえば自分が今何を食っているのかすらわからなくなりますって。 旨けりゃイイんですよ。 合言葉は『丸めて何者かわからなくしておいてから食わせろ!』でやす。
このように、ニガテな食材を食わせるための手段としての団子というのもアリでしょうし、好物をたまにはちょっと変わった食べ方で楽しみたいな、なんていうときにもうってつけの団子です。 さあ、はりきって丸めまくりましょう!
魚はそもそも団子にしてマズくなるわけありません。 カマボコなんて練ってるじゃないですか。 なので自信を持って 団子にしましょう。 今回アジを使いましたが、サバだってイワシだって何だってよいかと思われます。
きれいに3枚おろしにして、背骨、腹骨を取り除き、皮もはいで身だけの状態にしておきます。
魚の身を包丁でトントンたたいてミンチ状に仕上げます。 ボロボロした感じにザックリ仕上げたり、徹底的に包丁で叩きまくり完全なミンチにしたりとお好みでどうぞ。
たとえば魚の身に脂が全然なかった場合、鶏のひき肉なんかをちょこっと足してみたり、 アッサリと仕上げたい場合はオビ天 のように豆腐を混ぜ込んでみたりするのもよいかと思われます。 何ならどっちも混ぜ込んでみたり、とにかく魚のみで団子を作ってみたりとご自由にどうぞ。
ミンチに卵を割り落とし、酒、塩コショウ少々を振ります。 味付けを濃くする場合は、 醤油をたらしてみたり、味噌を混ぜ込んでみたりします。
野菜も加えましょう。 今回はニンジン、タマネギのみじん切りを加えてみました。 大きめに切ったり、細かく刻んだりします。 材料が全部出揃ったところで、よく混ぜ合わせておきます。
団子状に成形し、油でこんがりと揚げます。 ビールにもよいですし、ご飯とも合います。 味付けを薄くした場合は、ケチャップにタバスコ をたらしこんだものをチョンとつけて食べるのもウマイです。
あじだんご美味しかったですね。 さて次はえびをダンゴにしてみます。 今回使用するのは芝エビです。 冷凍のエビだって結構です。
海老の殻をむいて、背ワタをとりのぞきます。 あらかじめ細かく刻んでおいてから、あたり鉢に移し、すりこんでいきます。 この際一緒に豚の背脂 を刻み込んで、混ぜ合わせておきます。 背脂が手に入らない場合は、豚バラブロックの脂身でよいかと思われます。
塩コショウと酒で味付けをして、卵の白身、片栗粉を投入し、さらにすりこみます。
すり身を団子にして、パン粉をまぶしつけます。
じっくりと揚げます。
えびだんごの完成。 一見何の団子かわかりません。
断面はきれいなオレンジ色。 エビっぽいですね。
今回水イカを使用しましたが、何イカだって結構です。 イカのワタをとり、皮をはぎ、きれいに身だけにします。 エンペラも下足も身という身は全て使います。 イカの下ろし方→
包丁で叩いてミンチ状に仕上げます。
さらにあたり鉢にいれて練り上げます。 ちょうどよい頃合になったころ、片栗粉を入れて混ぜ合わせます。
イカのすり身を団子にします。 手に油をちょこっとつけてからコロコロやると上手にできます。
片栗粉、卵の白身、水をあわせてころもを作り、それに烏賊だんごをくぐらせて、揚げます。
あれ? 団子に味つけをしてないよね? そうなんです。 イカダンゴは、タレをからめてから食べます。 鍋に油をひき、ニンニク、しょうが のみじん切りを投入し、香りが立つまで熱します。 お好みで唐辛子を加えてもよいです。
そこへ砂糖、醤油、紹興酒(酒)、塩少々を合わせたものをじゃーと入れてかき混ぜます。
揚げておいたいかだんごを投入し、タレと絡めてから器に盛ります。
食感が非常に心地よい一品であります。
以上団子3品でした。 アジ団子は栗原はるみさんのもう一度ご馳走様がききたくてを参考にさせていただきました。 他2品は、おそうざいふう外国料理を参考にしました。 ありがとうございました。
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07/07/05