沖縄出身の双子の知り合いがおりまして、一緒に飲んでいるときに沖縄の話を沢山聞かせてもらいました。
テーマは次第に「食」へ向かい、ゴーヤチャンプルや、 ラフテーの作り方、食べ方などで盛り上がります。 今回お送りするソーキそばは、「ソーキて何?」という基本的な疑問に、一から丁寧に説明してくれた双子から伝授されたレシピを、若干オイ風にアレンジしたものです。
いきなり核心をつきます。 ソーキとは?
豚の骨付きあばら肉、すなわちスペアリブのことを、 沖縄でソーキと呼びます。 なるほどー。
今回作るのは、そのソーキが乗った、そばなのです。 ラーメンでいうところのチャーシューメンですね。
チャーシューメンの場合、あらかじめ豚肉をチャーシューに調理しておかなければなりませんよね。 それと同じ理屈でありまして、まずはソーキ煮を作っておきましょう。
ソーキを鍋に入れまして、水をヒタヒタに注ぎ、醤油、酒少々を加えて3時間ばかり煮て柔らかくしておきます。
そばに乗せるわけですから、あえて辛めの味付けにしています。 でもこれはお好みですからトンコツのように甘辛く煮ても結構です。
「そば」っちゅうぐらいですからてっきり蕎麦なのかと思いきや、 そば粉は使わずに小麦粉で作った麺を用います。 「中華そば」だってそうですもんね。
ということで、太めの平打ち中華麺を打ちました→パスタマシンで自家製麺。
スープは和風ということでしたので、もしかするとうどんのつゆのような感じなのかもしれませんが、 何せ本物のソーキそばを食べたことがないのですからどうしようもありません。 今回、せっかく中華麺を打ったわけですし、スープもラーメン風に作ってみました。
ゲンコツを24時間かけて煮出したスープです。
完成したスープに、ソーキの煮汁を醤油ダレとして用いました。
麺を茹でながらスープを強火で煮立て、あたためておいた丼に醤油だれを注ぎます。 スープを張り、 茹であがった麺の水をよく切ってから丼によそい、ソーキ煮を添えます。 その他のトッピングとしましては、 ネギ、紅ショウガといったラーメンでおなじみの面々、そしてここがポイントなのですが、沖縄ではこれに生の赤唐辛子を泡盛に漬け込んだものをふりかけて食べるのだそうです。 今度唐辛子をみかけたらソッコー大量に仕込んでやろうと計画中です。
以上、ソーキソバでした。
10/10/05