白菜を美味しく食べたいならばピェンローです。 これで決まりです。
でも実は、ピェンロー同じぐらい簡単かつ美味しい白菜料理があったのです。
その名も東坡菜(トンポオツォイ)。
「東坡?」どこかで聞いたことがありますよね。
そう、東坡肉(トンポーロ)です。
東坡肉を創作したとされる、宋代の大詩人「蘇東坡」が生み出したとされる料理が、この東坡菜なのです。
白菜が美味しくなる季節に、東坡肉とあわせて東坡菜を作っていたらしいのです。
この話は邱 永漢の『食は広州に在り』にありました。 味は保証します。 是非、作ってみてください。
白菜をサッと湯とおしして、一寸五分(約4、5センチ)ぐらいに切り分けます。 ちなみに一寸はおよそ3.03cmで五分はおよそ1.5cmです。
そして豚バラにくも白菜と同じ長さに切り、湯とおしをします。 今回は豚バラブロックを買ってきて、自分好みの厚みに切り分けました。
器に白菜と豚バラを交互に重ねていきます。 白菜、肉、白菜、肉、白菜・・・。
重ね終えたら、白菜とバラを湯通しした際の汁を注ぎ、塩を適量いれて、2時間程蒸します。 ちなみにこの際邱さんは、味の素も入れるとのことでしたが、オイは好みで塩だけにしておきました。 それでも十分です。
〜 2時間蒸す 〜
白菜と豚バラを重ねて蒸すだけで、こんなに美味い料理ができあがるとは驚きです。 白菜の味、豚バラの味。 単独では到底及びつかない素晴らしい風味がここにあります。 直接火にかけていないので、スープが澄み渡っています。 レシピ本なんかでたまに見る「白菜蒸し」の元祖はこの東坡菜でしょう。
白菜一枚めくるとこんな感じです。
ちなみに我が家ではデッカイのを作って少しずつ切り分けて、
宴会時の前菜に少しずつ出して楽しんでおります。 ちなみにページトップの画像は、只今研究中の、重ねるのではなく、丸めて作るバージョンです。 白菜と豚バラを鍋一杯にパンパンに詰めて、切り株みたいな断面を見せながら、みんなでめくりめくり食べたいなと考えています。
蘇軾(そしょく)の別名。 北宋の詩人、文章家。
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06/03/01